話題の本

特別支援教育への疑問

2010年12月29日 (水)

特別支援教育の在り方に関する特別委員会論点整理に関する意見募集

パブリック・コメント募集中。文部科学省ホームページより。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/12/1300850.htm

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中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育の在り方に関する特別委員会論点整理に関する意見募集の実施について

平成22年12月27日

この度、中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育の在り方に関する特別委員会論点整理に関する意見募集を開始しましたので、お知らせします。

1.趣旨 

 中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育の在り方に関する特別委員会では、障害者の権利に関する条約の理念を踏まえた特別支援教育の在り方について審議を重ね、このたび12月24日(金曜日)に「中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育の在り方に関する特別委員会論点整理」を取りまとめました。
 つきましては、本論点整理について意見募集を開始しました。

2.実施機関 (引用者注:「期間」の誤字? 文部科学省なのに…) 

 平成22年12月25日~平成23年1月23日

3.対象となる資料 

 以下のURL参照。

 中央教育審議会初等中等教育分科会特別支援教育の在り方に関する特別委員会論点整理に関する意見募集の実施について(※E-Govホームページへリンク)

お問い合わせ先
初等中等教育局特別支援教育課
企画調査係
電話番号:03-5253-4111(内線3193)

2010年8月31日 (火)

「アスペちゃん」って?

「アスペちゃん」。ある会合でごいっしょした高校の先生が、受け持っているアスペルガー症候群の生徒のことを、しきりにそう呼んでおられました。

その先生に全く悪気はないのでしょう。むしろ発達障害のある生徒にも体当たりでぶつかって熱心に指導している方で、「アスペちゃん」も愛情の表れなのだと思います。

でも、こうした呼び方はやはり、子どもに対して失礼ではないでしょうか。

そういう私も、以前このブログにいただいたコメントで、「ダウンちゃん」ということばの差別性を教えていただいていなければ、気づけなかったかもしれないのですが。

「アスペちゃん」のおかしさは、ほかの子どもたちのことを考えてみればわかります。

アトピー性皮膚炎をもっている子どものことを、「アトピちゃん」って呼ぶでしょうか。

運動が苦手な子どものことを、「運痴ちゃん」って呼ぶでしょうか。

学校にずっと来ていない子どものことを、「不登校くん」って呼ぶでしょうか。

メガネをかけている子どものことを、「メガネちゃん」って…呼ぶ人はいます。でも、教師の立場で公には言わないでしょう。

なぜ、知的障害や発達障害のある子どもだけが、その子のもつさまざまな特性のうちの一面のみを取り上げられ、人格を無視した“愛称”で呼ばれなければならないのでしょうか。

その方のような、良心的な先生から「アスペちゃん」ということばが出るところに、いまの特別支援教育が学校現場に落としている暗い影を思わざるを得ません。

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