話題の本

本の紹介

2023年10月17日 (火)

国連「障害者権利委員会日本審査」報告会の講演録ができました

Tirasi

ご承知のように、昨年(2022年)8月、障害者権利条約の実施状況に関する日本審査がスイス・ジュネーブの国連本部で行われ、9月に日本政府に対して勧告(総括所見)が出されました。

その日本審査と勧告の「インクルーシブ教育」に関わる内容について知っていただくために大阪で行った報告会(主催:わくわく育ちあいの会、共催:公益社団法人子ども情報研究センター)の講演録を、このたび発行しました。

障害当事者としてジュネーブの審査の現場におもむいた上田哲郎さんは、豊中市でともに学び、ともに生きてきた自らの経験をふまえながら、障害者権利委員に対してどんな思いで、何を訴えたのかを親しみやすく語っています。

インクルーシブ教育の研究者である一木玲子さんは、日本審査と勧告の内容をポイントを押さえて解説したうえで、障害者権利条約に即した「インクルーシブ教育」を日本で実現していくためのロードマップを提案しています。

当日の講演・発言に加筆・修正を加えた決定版です。みなさま、ぜひ、ご購読ください。

購入いただいた方で、視覚障害などで音声読み上げで読まれる方にはテキストデータを、ページを手でめくるのが難しい方にはPDFを提供いたします。

《冊子の概要》
タイトル:ともにまなぶ ともにいきる ブックレット『国連「障害者権利委員会日本審査」報告会 from 関西 講演録』

B5判 76ページ 定価 600円(税込)

《購入方法》
冊子代(1冊600円)+送料(6冊まで200円)でお送りします。メールで①お名前②ご住所③連絡先④希望冊数を書いて、下記アドレスまでご連絡ください。 代金のお支払いは、同封する郵便振替用紙にてお願いいたします。

まっすぐプランニング 合田享史
massugu.way@gmail.com(@を半角に変えてください。)

《冊子の内容》
○開会のことば(濱元伸彦)

○上田哲郎『報告「ジュネーブでの国連審査を通じて」』 

○ジュネーブ派遣団のみなさんによるリレートーク
 立畠さと子・五十嵐玉枝・青木ひろみ・青木サラ・五十嵐健心・福田純子・川端舞

○一木玲子『国連からの勧告内容と今後の教育の課題』

○閉会のことば(佐々木サミュエルズ純子)

2022年9月 6日 (火)

豊中の南桜塚小学校の実践がレポートされています!~『コトノネ』vol.43

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お友達に教えていただいて、読みました。社会をたのしくする障害者メディア『コトノネ』(発行:株式会社コトノネ生活)の最新号、Vol.43。

「子どものことは、子どもにゆだねよ」という特集の中で、豊中市立南桜塚小学校の、障害のある子もない子も「ともに学ぶ」教育の実践がレポートされています。

肢体不自由のある子も、医療的ケアが必要な子も、全盲の子も、知的障害のある子も、発達障害のある子も、みんな、ごく自然に普通学級で学んでいる同校。記事からは、その学校のやわらかい空気が伝わってきます。

同校では、9人いる支援教育担当の先生(特別支援学級担任)が、インカム(無線機)で連絡を取り合いながら校内を動き回って、臨機応変に「入り込み」指導をしたり、子どもを追いかけたりしているそうです。

先日、文科省から「一人一人の教育的ニーズに的確に応える」として、特別支援学級在籍の子どもは一律に週の授業時間数の半分以上を特別支援学級で過ごさせるようにという通知が出されましたが、いやいや、この南桜塚小のような柔軟なシステムこそが、一人一人の教育的ニーズに的確に応えられるのではないでしょうか。

校長先生が、いわゆる「障害の社会モデル」の考え方をしっかり持っておられるところも心強いなぁと思いました。

公立の「ふつう」の小学校でも、ここまでのことができる。障害者権利条約の批准国として「インクルーシブ教育」の実現のために、文科省はこういう教育実践をモデルにすべきだと思うんですけどね。

ネタバレになるといけないので、これぐらいにしておきますが、この特集、障害のある子どもの教育に関心のあるみなさまにおすすめです。

コトノネのウェブストアのほか、全国の書店や障害のある人の施設などで購入できます。販売店の一覧はこちら

 

2017年4月 5日 (水)

豊中市の初期の運動についてまとめられた本、『インクルーシブ教育の源流―1970年代の豊中市における原学級保障運動―』発刊

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「ともに学ぶ」教育の先進地、豊中市の教職員組合の元副委員長の方から、4月8日発売の本『インクルーシブ教育の源流―1970年代の豊中市における原学級保障運動―』(現代書館)のお知らせをいただきましたので、ご案内します。

(以下、いたただいたメールより)

豊中市教職員組合は、1970年代から「ともに生き、ともに育つ」を目指して、障害のある子とない子を分けない教育を進めてまいりました。

逆風の中の実践は、たたかいでもありました。

そのたたかいの詳細を、福岡県立大学の二見妙子さんが「インクルーシブ教育の源流―1970年代の豊中市における原学級保障運動―」として一冊の本にまとめてくださいました。

ご一読いただき、ご批評いただくとともに「特別支援教育」の下でより厳しくなった「子どもたちを分けない教育」をすすめる仲間の皆さまに是非広げていただきたく、お願い申し上げます。

(以下、発行元の現代書館のホームページより)

http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-3554-0.htm

インクルーシブ教育の源流――1970年代の豊中市における原学級保障運動

二見 妙子 著
4月8日発売!
判型 四六判 上製 216ページ
定価 2000円+税
ISBN978-4-7684-3554-0

障害の有無にかかわらず地域の幼保育園・学校で共に育ち学ぶ機会の保障をしてきた豊中の二重籍(障害児学級に在籍しながら、全時間普通学級で過ごし、障害児学級担任も普通学級に副担として入る)の取組みを障害学の視点から分析。

[著者紹介・編集担当者より]
著者の二見さんは公立小中学校教員時代に「共に生きる教育」の運動実践に参加。その後、熊本学園大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程で学び、本書の基となる博士論文を執筆し社会福祉学博士。現在 福岡県立大学人間社会学部助教。
大阪や兵庫など、部落解放教育による人権教育の土台のあるところでは、人的配置の確保のために二重籍方式がとられ、籍は障害児学級でも実際の授業・活動は普通学級で行うという実をとる方法がとられてきた。しかし、構造的には籍で分けており、そこの障壁に気づかないと根源的な矛盾が見えてこない。その点をめぐる当時の豊中教組の論争は、インクルーシブ教育の本質の議論であり、今日的意義がある。(猫)

※下記からアマゾンで買えます。

2017年1月22日 (日)

【書籍の紹介】『大阪の学校 、どこへ行く ? 橋下教育改革の通信簿』

このたび、電子書籍『大阪の学校 、どこへ行く ? 橋下教育改革の通信簿』(発言する保護者ネットワークfrom大阪・著)が発刊されましたので、ご案内します。

これは、近年、大阪で行われてきた「教育改革」によって、学校現場でどんなことが起こっているかを保護者が中心になってレポートした本で、「ともに学び、ともに育つ」教育のことについても取り上げられています。

私も『「高校改革」でしぼむ公立高校におけるインクルーシブ教育』という原稿を書いています。

みなさま、ぜひお読みください。kindle(キンドル)の形式の電子書籍で、下記リンクからアマゾンで購入できます。

通常は価格100円なのですが、現在、無料ダウンロードキャンペーン中で、0円でダウンロードできます。キャンペーンは1月23日(月)16時59分までです。

書籍の主な内容は下記の通りです。

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【だれのための教育改革?】
教育基本条例ってだれのため?

【学校選択制は保護者のニーズ?】
学校選択制の現状と課題
「熟議 学校選択制」の委員として感じたこと
学校統廃合の問題─地域コミュニティの中の学校という視点に立って

【15の春を泣かせてる!】
猫の目「改革」の高校入試制度
混乱だけの入試改革
全国学力学習状況調査を進路評定に活用することについて
教育評価の観点からみた「学力テスト」高校入試への援用問題について
「高校再編」という名の高校つぶし

【民間人まかせって新しい?】
不祥事のデパート、「公募校長」
「教育は強制」映す、教育長のパワハラ

【「ともに学ぶ」はどこへ?】
ダウン症の長男 市立小学校が入学拒否?
「障害は特別なことではない」理解を広める公教育を
「高校改革」でしぼむ公立高校におけるインクルーシブ教育

【教育改革の目玉ってこれ?】
大混乱、中学校給食
実録「これが大阪の中学校給食だ!」
新しい英語教育事業はバブリー

【大阪で学んでいきたいのに】
朝鮮人学校の無償化は?
「大阪市立デザイン教育研究所」廃止騒動
もっと「学童保育」を充実させたい

【教科書、そして「口もとまで監視」の不気味】
子どもたちを戦争に行かせる教科書は要らない!
“君が代”条例
子どもと保護者が見て感じた君が代斉唱問題

【現場の課題にどう向き合う?】
個別指導教室について
大阪版「学校協議会」の危うさを思う
桜宮高校事件
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※kindle版電子書籍を読むには

kindleの端末を持っていなくても、パソコンやスマホにkindleアプリが入っていたら読むことができます。アプリが入っていない場合は、まず、こちらからインストールしてください(無料)。
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/fd/kcp

なお、パソコンのOSがWindows XPの場合は、この最新バージョンのアプリは使えないので、こちらから1.16バージョンをインストールしてください。
https://kindle-for-pc.jp.uptodown.com/windows/old

2015年4月13日 (月)

放課後クラブ「チャレンジ・キッズ」(枚方市)が『インクルーシブ教育の輝ける実例~可能性のスナップショット~』を翻訳・発行

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大阪府枚方市の団体、放課後クラブ「チャレンジ・キッズ」(配慮を要する子の親や、その子どもたち、そして、それを支えようとする人たちの集まり)が、このたび、イギリスのインクルーシブ教育の実践を紹介する冊子を翻訳・発行されました。

チャレンジ・キッズのアッキー0081さんのブログから、以下、転載させていただきます。
http://plaza.rakuten.co.jp/akkieandphoenix/diary/201504120000/?scid=su_369

(…前略…)

3月末、私たち放課後クラブ「チャレンジ・キッズ」では、枚方市社会福祉協議会のボランティア活動助成金を得て、英国のインクルーシブ教育のすばらしい実践例をまとめた冊子の日本語版『インクルーシブ教育の輝ける実例~可能性のスナップショット~』(原題:Snapshots of Possibility - Shining Examples of Inclusive Education、Alliance for Inclusive Education発行)を発行することができました。

これは、2年前に翻訳発行した、若い障害者のリーダー育成についての調査と提言をまとめた『変化を起こせ』(原題:Pushing for Chantge、Alliance for Inclusive Education発行)と同じ団体の発行した冊子を翻訳したものです。

今回はチャレンジ・キッズのメンバー3人と、その夫さんお一人、春休み中の下の子も共に、福祉会館で印刷、帳合い、中綴じで製本して、170部作りました。56頁の冊子です。(A3両面白黒印刷で14枚印刷しました。)

これまでに、福祉会館1階にある市ボランティアセンターや、北河内ボランティアセンター、ひらかた市民活動支援センター(サプリ村野内)に配布、興味を持ってくださる方にメール便や手渡しでお配りしています。

また、インターネット上でも、見ていただけます。紙の冊子は白黒ですが、インターネット版はカラーで、子どもたちの豊かな表情がいきいきと伝わってきます。印刷すれば、カラーの冊子が手に入るというわけ。A4の紙で両面印刷すると28枚になります。

障害を持つ子どもだけではなく、いじめに対しての取り組み、異なる階級や少数民族が住まう地域の学校での多文化多民族融合の試み、マッサージプログラムの導入、保護者を学校に呼び込む試みなど、感動的な実践例がいくつも紹介されています。

ぜひ一度見てみてください!

それと、もう一つ。インクルーシブ教育の実践例といえば、私たちの住まう町でも実は半世紀も前から、脈々と行われ、今もなお受け継がれているということを、改めて感じました。

遠くに行かなくても、今自分たちの目の前にある、ごくふつうの実践例。そういうことについても、敏感でいたいと思います。

(…後略…)

2014年2月 6日 (木)

全国障害学生支援センターから『大学案内2014障害者版』発行

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障害のある学生の受験や学生生活を支援している全国障害学生支援センターから『大学案内2014障害者版』が発行されました。前回から6年ぶりの発行とのことです。

以下、同センターからのメールを転載します。

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『大学案内2014障害者版』 <最新版を発行しました>
 きっと見つかる! あなたにぴったりの大学
    ご注文はこちらから 
https://local.nscsd.jp/mart/

 障害のある私は大学に行けるの?
 試験を受けるとき 大学に入ってから サポートしてもらえるの?
 知りたいことはいっぱい なのに聞くのは不安???。
  こんな素朴な疑問から、この本は生まれました。

 本書は、1996年版から数えて、今回で9度目の発行です。障害学生への情報提供が目的だったということで、
 受験を控えている障害学生の方はもちろん、保護者のみなさま、学校の進路指導の先生方に広くご活用いただいてきました。
 現在では支援状況について興味のある一般の学生さんや大学関係者・企業の方へと、読者層が広がっています。

★★★ 過去最多の571大学(全国すべての大学の73%)の情報を掲載 ★★★

 障害学生の概要:受験・在籍・卒業した学生の状況や進路状況が分かります。

 障害別の入試情報:視覚障害・聴覚障害・肢体障害・内部障害・精神障害・発達障害・知的障害のそれぞれの障害について受験できるかどうかや、入試での配慮が分かります。大学からの受験生へのアピールも載せています。

 キャンパス情報:視覚障害・聴覚障害・肢体障害をもつ学生が利用しやすい設備、補助機器の状況や、キャンパス内を車いすでどれだけ移動できるかが分かります。

 入学後の支援状況:授業での配慮や、視覚障害・聴覚障害・肢体障害・発達障害をもつ学生への支援内容(点訳や手話通訳などの実施状況)が分かります。

また学生生活の支援として、障害学生が相談できる窓口や就職支援の状況、スクールバスや自動車通学、通学支援、下宿紹介の状況も掲載しています。

★★★ 書籍情報 ★★★

『大学案内2014障害者版』 2013年12月20日発行
編集・発行 全国障害学生支援センター
A4版642ページ 並製
ISBN978-4-9900747-7-7 C0037 \6000E
定価 本体6,000円+税 ※当センターでは消費税はいただいておりません。
 ★障害学生割引:障害をもつ学生とその保護者 1冊に限り5割引(本体3,000円)
  ※必要事項を必ずご記入ください。
 ★会員割引:全国障害学生支援センターの会員 2割引(本体4,800円)
  ※購入と同時の会員登録もできます。
 ★ 回答大学割引:調査にご回答いただいた大学からのご注文は、1割引(本体5,400円)
 ※ご回答いただいた部課からのご注文に限ります。ご回答いただいた大学名・該当部課を記載の上ご注文ください。
 ※回答大学割引と会員割引のどちらにも該当する場合には、会員割引でご購入いただけます。

★★★ 書籍のお申し込みについて ★★★

 お申し込みは、電話・FAX・メール・ホームページのいずれかで、下記内容をお知らせください。
 ※本書は通常、書店では取り扱っておりません。
・書名: 大学案内2014障害者版  
・冊数
・申込者氏名(担当者名)
・団体名、部署名
・請求書宛名 ※学校・企業・団体の場合など(氏名と同じ場合は不要)。
・送付先住所:(〒)   
・電話またはFAX:
・備考(銀行振込、所定の請求書、各種割引を希望する場合などはその内容など)
 ★ 障害学生割引について:申し込み時に、以下の内容を必ずご記入ください。
  所属:学生(高校生・大学生など)
  障害の状況:障害種別、病名など(差し支えのない範囲で)

お申し込み・お問い合わせ先:全国障害学生支援センター
 電話・FAX 042-746-7719 (月~木曜日 10時~16時)
 E-mail: info@nscsd.jp(転載者注:@を半角に替えてください)
 URL: 
https://local.nscsd.jp/mart/

※ご注文いただいた方には、ご注文日から7営業日以内に、書籍と納品書・請求書、郵便振替用紙をお送りいたします。
書籍が届きましたら代金をご送金ください。
※定価で1冊ご注文の場合、請求額は、本体6,000円+送料450円=6,450円となります。
(当センターでは消費税はいただいておりません)。
また、一度に10冊以上ご注文いただいた場合は、送料を無料とさせていただきます。

2013年9月30日 (月)

北村佳那子さんのフォトブック『つなぐ・つながる 夢・創・冒険』発売中

大阪市の北村佳那子さんは、地域の小中学校、高校で学んだあと、大学に聴講生として5年間通い、いま、自立生活に向けてチャレンジ中。その人生の軌跡を写真でつづるフォトブックが発売されました。PRチラシをいただきましたので、掲載します。

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(チラシより)

北村佳那子*チームかなこ フォトブック発売中!

「夢をもって、つながりの中で生きる」講演会受付中!

*チームかなこ・・・かなこさんが地域でしなやかに生きる姿に触れ、活動しようと集まった仲間です。かなこさんと一緒に、ともに学び・生きること・丁寧に人とかかわることの意味を伝える活動をおこなっています。

最重度重複障害者北村佳那子の25年間の記録

地域の中で共に学び育ち 人とつながりあってきました。
「生きる」ことを通して、佳那子からすべての人たちへ「伝える」メッセージ・・・

頒布価格1,000 円

この本の売り上げは、チームかなこの活動資金として大切に使わせていただきます。

「夢をもって、つながりの中で生きる」講演会を、あなたの学校・職場等で行いませんか?
人権学習、教育・介護・福祉現場の研修等の講師依頼を受付中!全国どこへでもうかがいます。まずは、ご相談ください。

フォトブックのご注文、講師のご依頼はkanako-news@yahoogroups.jp(@を半角に変えてください)まで
メッセージもお待ちしています!

チームかなこの情報は、公式ブログをご覧ください
http://ameblo.jp/kana-v0u0v-k/
『かなこNEWS』発行(不定期)にて、情報発信中!

2013年6月22日 (土)

『はらっぱ』2013年6月号 特集「障害児と子育て支援を考える」

社団法人子ども情報研究センターの機関誌、『はらっぱ』。最新2013年6月号の特集は、同センターの「障害児の生活と共育を考える部会」の企画による『障害児と子育て支援を考える』です。

内容は、子育て支援の必要性が叫ばれながら、“障害児は別枠”の議論が進められているいま、障害のある子どもと子育て支援の課題を考えようというもの。

障害のある子どもを育てている親の座談会や、筑波技術大学准教授の一木玲子さんによる論考『障害児を取り巻く政策・動向の現状と課題 インクルーシブ教育=「共生を創造する体験」の共有』などが掲載されています。

1冊700円+送料(1~6冊:100円)で購入できます。詳しい内容と購入方法は、下記、子ども情報研究センターのホームページをご覧ください。
http://www.kojoken.jp/syoseki/harappa.html

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2013年5月 4日 (土)

『なぜインクルーシブ教育なのか?─カナダの事例を通して』 

障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワーク事務局の一木玲子さんからの情報です。拡散希望とのことなので、掲載します。

(以下、一木さんからのメールより)

書籍の紹介です。

「教育と文化」71号(発行:アドバンテージサーバー)

昨年来日されたノーマン・クンツさんというカナダ在住の脳性まひの男性の東京講演の記録が掲載されています。
ご自身の体験からインクルーシブ教育を求めて世界で講演されている方です。
とても分かりやすく、そして日本のインクルーシブ教育の実践は間違っていないと力づけられる内容です。
多くの皆様によんでほしいので拡散希望です。

・タイトル・
第43回公開講座「インクルーシブ教育の原点を考えよう!」より
なぜインクルーシブ教育なのか?  ―カナダの事例を通して ノーマン・クンツ

こちらから注文できます。

http://www.kyoiku-soken.org/official/books/2013/04/24135245.php

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2012年4月24日 (火)

松森俊尚さんの著書『餓鬼者─共に学び、共に生きる子どもたち』出版

「知的障害者を普通高校へ北河内連絡会」の事務局であり、寝屋川市の小学校教員として、「共に学び、共に生きる教育」の実践を続けてこられた松森俊尚さんの著書が出版されましたので、紹介します。

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『餓鬼者(がきもん)―共に学び、共に生きる子どもたち 』
松森 俊尚 著
生活書院 2012年3月刊

以下、出版元の生活書院のホームページから転載。http://www.seikatsushoin.com/bk/089%20gakimon.html

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 日本の民衆史は、ときにニガニガしさを込め、ときにこよなく愛情を注ぎながら、子どもを「餓鬼」と呼びならわしてきた。わがもの顔に走り回るしたたかな姿が思い浮かぶ。
 今学校から「餓鬼」が消されようとしている。「餓鬼」と呼ぶ風土も喪われようとしている。子どもたちと共に、飢え、渇き、求め続ける餓鬼道に、スクラム組んで居すわり続けたいと願わずにおれない。(本書より)

 子どもは子どもたちの中で育ち合うものであり、教育という営みは関わり合いの中で行われるものだという確信のもと、「教育とはいったい何か」「私たちが求める学力とは」という愚直なまでのテーマをかざして、故・松下竜一さん主宰の「草の根通信」に書き継がれた、著者渾身の現場からの教育論!

[推薦の言葉]  5年半で教師をやめた私は、教育について語るのが苦手である。苦手どころか、それを批評することを意識的に避けてきた。しかし天国に行ってしまった松下竜一さんに頼まれた思いで、この本を手にして、マチガイから逃げず、マチガイに学ぶ著者の姿勢に共感した。ここにしか、教育を解放する、いや、子どもをはじけさせる道はないのだろう。教育パパや教育ママにこそ読んでほしい。    佐高 信(評論家)

  これこそインクルーシブ教育の実践。学校教育は無難に予定調和になりがち。松森先生に出会い、子どもたちが自己を問い、他者と向き合い、この社会に鋭く異議申し立てをする。インクルージョンを目指す人間には「赤裸々性」が不可欠ということか。    堀 智晴(大阪市立大学教員)
 

【目次】

まえがき──魂のバトンリレー

第1章 子どもの物語
         しんぺいくん
         生活者
         AKIE
         Nくんという人(ヤツ)
         帰ってきた闘士

第2章 学力というものをめぐって
         カオルくん
         マサトくん
         マサトの姉・ミサコのこと
         サヨ──友だちのいる風景 

第3章 子どもたちとつくる授業
         わたしたちのまちをきれいにしたい
         デリエーリ
         算数の実験
         たかが習字、されど書道=書の道
         ヒロシマ学習の今どき
         ふしぎの心
         追求する

第4章 子どもたちは、今
         学級崩壊
         「恐るべき子どもたち」
         宇宙人の聖書
         ポケモンカード
         切り裂かれたノート

第5章 状況をつくりだす子どもたち
         木作り
         学校は本当におもしろいところか!?
         学校に泊まろう!
         学校総合“FRIENDSフェスタ~友だちになろう~”

あとがき──日本の頑迷なる能力主義神話は乗り越えられるか

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