話題の本

飛翔くんの高校生活

2010年5月21日 (金)

友だちの力ってすばらしい

ダウン症の障害をもつ飛翔くんが府立高校に入学して、1カ月あまりたちました。

私は、ボランティアの「学習支援サポーター」(大阪府では、障害のある生徒への支援策として、学校支援人材バンク活用事業で学習支援サポーターや介助ボランティアを高校に配置する仕組みになっています)のひとりとして、週1回、高校におじゃましています。

最初は、飛翔くんとの距離のとり方をつかみかねているようだった高校の雰囲気も、少しずつ温かいものに変わってきていると感じます。

特にクラスメイトたちは、春の遠足行事を経た後、ことばでコミュニケーションをとるのが難しい飛翔くんに、表情やしぐさなど身体的言語を使って、ごく自然に語りかけるようになってきました。

先日の昼休みには、こんなことがありました。

教室のゴミ箱にゴミを捨てる時、飛翔くんは分別のしかたがよくわからなくて、燃えるゴミを燃えないゴミの方に捨ててしまいました。

正しい方に捨て直してもらおうと思って、私がいろいろと働きかけたのですが、どうしても動いてくれません。

そこを、ある女子生徒が飛翔くんの顔を見て、手を振って合図したところ、さっと立ち上がって捨て直しに行ったのです。

もう「学習支援サポーター」形無し、やっぱり友だちの力ってすばらしい。

こんなふれあいが経験できるのも、普通の高校でともに学んでいるからこそですね。

2010年4月 9日 (金)

高校入学おめでとう。羽ばたけ!飛翔くん

この春、ダウン症の障害をもつ平山飛翔(つばさ)くんが、大阪府立摂津高等学校(全日制普通科)に合格を果たしました。

この高校にダウン症の生徒が入学するのは、初めてのことだそうです。彼の高校生活について、折にふれて紹介していきます。

今日4月8日は、入学式。私たち、「高校問題を考える大阪連絡会」のメンバーも列席させていただき、喜びをわかちあいました。

最初はかなり緊張していた飛翔くん。でも、入学式には、クラスメイトといっしょに元気いっぱいに入場。みんなの中に自然にとけこんでいました。帰るころには持ち前のひょうきんな笑顔になっていたから、高校生活の初日は楽しかったようです。

帰り道では、私にいたずらっぽく笑いかけながら、お父さんとお母さんに「もう、ついて来ないで!」としぐさ。高校生になったんだもんね。ご両親は寂しいかもしれないけど、こうやって親離れして大人になっていくのでしょう。

これから、いろいろと大変なこともあるだろうけど、障害のある生徒の高校生活があたりまえになる未来へ、道を切り開いてほしいと思います。大きく羽ばたけ! 飛翔くん。

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3月にできたばかりの阪急摂津市駅。この駅から毎日、通うんだー。

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スカッと晴れた青空の下、桜咲く道を高校へと向かいます。

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今日から摂津高校の1年生だー。校門の前でポーズ!

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高校って、どんなところなんだろう…?

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入学式で「入学許可」。これで正式に摂津高校の生徒だね。

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小学校の時の担任の先生もお祝いにかけつけてくれました。

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