豊中の南桜塚小学校の実践がレポートされています!~『コトノネ』vol.43
お友達に教えていただいて、読みました。社会をたのしくする障害者メディア『コトノネ』(発行:株式会社コトノネ生活)の最新号、Vol.43。
「子どものことは、子どもにゆだねよ」という特集の中で、豊中市立南桜塚小学校の、障害のある子もない子も「ともに学ぶ」教育の実践がレポートされています。
肢体不自由のある子も、医療的ケアが必要な子も、全盲の子も、知的障害のある子も、発達障害のある子も、みんな、ごく自然に普通学級で学んでいる同校。記事からは、その学校のやわらかい空気が伝わってきます。
同校では、9人いる支援教育担当の先生(特別支援学級担任)が、インカム(無線機)で連絡を取り合いながら校内を動き回って、臨機応変に「入り込み」指導をしたり、子どもを追いかけたりしているそうです。
先日、文科省から「一人一人の教育的ニーズに的確に応える」として、特別支援学級在籍の子どもは一律に週の授業時間数の半分以上を特別支援学級で過ごさせるようにという通知が出されましたが、いやいや、この南桜塚小のような柔軟なシステムこそが、一人一人の教育的ニーズに的確に応えられるのではないでしょうか。
校長先生が、いわゆる「障害の社会モデル」の考え方をしっかり持っておられるところも心強いなぁと思いました。
公立の「ふつう」の小学校でも、ここまでのことができる。障害者権利条約の批准国として「インクルーシブ教育」の実現のために、文科省はこういう教育実践をモデルにすべきだと思うんですけどね。
ネタバレになるといけないので、これぐらいにしておきますが、この特集、障害のある子どもの教育に関心のあるみなさまにおすすめです。
コトノネのウェブストアのほか、全国の書店や障害のある人の施設などで購入できます。販売店の一覧はこちら。
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