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2012年10月 3日 (水)

「動くだけが介護じゃない」。うーん、そうだよなぁ!

朝日新聞夕刊の「ニッポン人脈記」の新シリーズ、『認知症のわたし』。障害のある子どもの支援を考えるうえでも、学ばされる話が多いです。

10月2日(火)掲載の第4回、「動くだけが介護じゃない」には、そうだよなぁ!と強く共感しました。

舞台は福祉先進国、デンマーク。この国のケア付き高齢者住宅で働く日本人ヘルパー、いつみ・ラワーセンさんの介護の心がけは、次の3つだそうです。

〇手を出しすぎない
〇本人の選択を大事にする
〇できないことができるよう介添えする

私も、高校の学校生活支援員として、ヘルパーとして、障害のある子どもとつきあうとき、全く同じことを心がけてきました。

でも、こういう考えかたは、日本ではまだまだ根づいていないのかもしれません。

この心がけを字づらで読む分には、みんな、もっともとうなずくだろうと思います。しかし、実際に支援する場面になると、障害のある子どもは、周りから手を先々出されてしまい、本人の意思はきかれずに物事が決められ、「介添え」ではなく監視・管理されて、できることもできないようにされていることが多いのではないでしょうか。

私は、このことにものすごく怒りを覚えます。だって、自分が支援される立場だったら、絶対にそうはされたくないじゃないですか。

デンマークの介護職の考えかたは、「できないことだけを手伝う」。記事には、認知症グループホームでのエピソードが紹介されています。ある入居者が、灰皿がない場所でたばこを吸いはじめても、介護職員は動かない。すると、ほかの入居者が灰皿を持ってきてくれるのだそうです。認知症の人たちどうしの支えあいが生まれているんですね。

これは、障害のある子とない子がともに学ぶ高校で、学校生活支援員の私が日々、体験していることに通じます。

障害のある子を大人が囲わずに、離れて見守っていると、子どもたちは自然にかかわりあうようになります。その子が着替えや教室移動で困っていたら、手を貸してくれます。みんなの輪に入れずにいたら、声をかけて引っぱってくれます。“問題行動”を起こしたら、本気で怒ってくれます。それは、大人の“支援者”が世話を焼くよりも、ずっとさりげなくて、すてきな風景です。

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