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2012年4月24日 (火)

松森俊尚さんの著書『餓鬼者─共に学び、共に生きる子どもたち』出版

「知的障害者を普通高校へ北河内連絡会」の事務局であり、寝屋川市の小学校教員として、「共に学び、共に生きる教育」の実践を続けてこられた松森俊尚さんの著書が出版されましたので、紹介します。

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『餓鬼者(がきもん)―共に学び、共に生きる子どもたち 』
松森 俊尚 著
生活書院 2012年3月刊

以下、出版元の生活書院のホームページから転載。http://www.seikatsushoin.com/bk/089%20gakimon.html

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 日本の民衆史は、ときにニガニガしさを込め、ときにこよなく愛情を注ぎながら、子どもを「餓鬼」と呼びならわしてきた。わがもの顔に走り回るしたたかな姿が思い浮かぶ。
 今学校から「餓鬼」が消されようとしている。「餓鬼」と呼ぶ風土も喪われようとしている。子どもたちと共に、飢え、渇き、求め続ける餓鬼道に、スクラム組んで居すわり続けたいと願わずにおれない。(本書より)

 子どもは子どもたちの中で育ち合うものであり、教育という営みは関わり合いの中で行われるものだという確信のもと、「教育とはいったい何か」「私たちが求める学力とは」という愚直なまでのテーマをかざして、故・松下竜一さん主宰の「草の根通信」に書き継がれた、著者渾身の現場からの教育論!

[推薦の言葉]  5年半で教師をやめた私は、教育について語るのが苦手である。苦手どころか、それを批評することを意識的に避けてきた。しかし天国に行ってしまった松下竜一さんに頼まれた思いで、この本を手にして、マチガイから逃げず、マチガイに学ぶ著者の姿勢に共感した。ここにしか、教育を解放する、いや、子どもをはじけさせる道はないのだろう。教育パパや教育ママにこそ読んでほしい。    佐高 信(評論家)

  これこそインクルーシブ教育の実践。学校教育は無難に予定調和になりがち。松森先生に出会い、子どもたちが自己を問い、他者と向き合い、この社会に鋭く異議申し立てをする。インクルージョンを目指す人間には「赤裸々性」が不可欠ということか。    堀 智晴(大阪市立大学教員)
 

【目次】

まえがき──魂のバトンリレー

第1章 子どもの物語
         しんぺいくん
         生活者
         AKIE
         Nくんという人(ヤツ)
         帰ってきた闘士

第2章 学力というものをめぐって
         カオルくん
         マサトくん
         マサトの姉・ミサコのこと
         サヨ──友だちのいる風景 

第3章 子どもたちとつくる授業
         わたしたちのまちをきれいにしたい
         デリエーリ
         算数の実験
         たかが習字、されど書道=書の道
         ヒロシマ学習の今どき
         ふしぎの心
         追求する

第4章 子どもたちは、今
         学級崩壊
         「恐るべき子どもたち」
         宇宙人の聖書
         ポケモンカード
         切り裂かれたノート

第5章 状況をつくりだす子どもたち
         木作り
         学校は本当におもしろいところか!?
         学校に泊まろう!
         学校総合“FRIENDSフェスタ~友だちになろう~”

あとがき──日本の頑迷なる能力主義神話は乗り越えられるか

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