松井知事、私たちの声を聞いてください~教育2条例に対する障害当事者と保護者の意見(その2)
(その1)に引き続き、『「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に!ネットワーク』が、大阪の教育基本2条例に対して、記者会見で発表した意見を掲載します。
今回は、障害のある子どもの保護者の立場から、大阪市の小中学校で進められようとしている学校選択制への疑問と不安の声です。
いま大阪市内の各区で、学校選択制について学校教育フォーラム(意見交換会)が行われていますが、こうした“声なき声”もしっかり受けとめてほしいと思います。
※F・Sさんの文章のタイトルは、ブログ主の私がつけたものです。
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小中学校が地域コミュニティーの最後の砦
大阪市在住 F・S
大阪の小中学校に、たくさんの障害の有る子が普通学級に学ぶのを、皆さんご存知でしょうか。私も我が子の知的障害に気付くまでは、まったく知ることはありませんでした。
毎日同じ教室に学び、支援学級籍の子も、健常児もお互い自然によく知り育ちました。
我が子も本来なら社会適応の難しい重度の知的障害です。毎日楽しく過ごす中、みんなの中で適応能力を伸ばし、成長してこれました。
その中でも忘れられない事がいくつかあります。保育所で他のお母さんが私の子の対応改善を求め、抗議して下さった事がありました。私はそれを知らずに、卒園近い日に耳にしました。人の優しさ暖かさに励まされました。そして地域の小学校入学も迷い無くできました。
小学校時代では、子供が一人で出かけてしまって、大勢のお父さんお母さん警察のかたも夜遅く探し回って下さり、見つかった時はみんなで大喜びした事が有りました。元気に戻って来れほっとすると共に、地域の人の素晴しさに感動しました。小学校に通って本当に良かったと思いました。
PTA主催の親子遠足では、車椅子の子をお父さん達何人もが持ち上げて下さり、段差も困る事無く、ジャングルジムの助けも万全で遊べました。見ている私まで嬉しくなったものです。後日たくさんの方が「楽しかったわー!」と言って下さったのも、忘れられない思い出になりました。
他県の大災害を目の当たりにして、防災訓練にも参加しました。場所も子供の通う学校で、たくさんの地域の人達とも会え嬉しく思えました。
こんな中、公立小中学校の学校選択制を検討していると聞き、驚きました。もし学校選択制でみな別の学校になれば、こんな地域コミュニティーは何処で得られるのでしょうか?
大阪の様な都会では、小中学校が最後の砦だと思えてなりません。勿論障害の有無など、遥かに超えた問題です。そして子供や障害者こそ近隣地域での支援が必要になるのではないでしょうか!ぜひともこんな一面も考慮して、学校選択制や大阪のご検討を、お願いしたいと思っております。
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学校選択制は誰のため?
前田 美貴代
私の息子は、肢体不自由で車イスに乗って生活をしていますが、現在地域の小学校に通っています。
保育園の時、近隣の保育園を7~8件廻りましたが障害を理由に受け入れて貰えず、仕方なく隣の区の保育園まで通っていました。家が遠かった為、保育園以外ではお友達となかなか一緒に遊べませんでしたし、近所に知り合いもできませんでした。そのため、小学校に入る時はお友達が誰もいませんでした。
しかし、地域の小学校に入ると登校や下校もお友達と一緒だし、帰ってからもお友達が遊びに来るようになり、息子の生活をより間近に見る事により子供たちの中で息子に対する理解が深まっていきました。そして、そのお友達が家族に息子の事を話してくれるようで、買い物などに行っても私が知らない子や大人に息子は声をかけてもらえるようになりました。そうして、今では地域の方々にも見守ってもらいながら楽しく過ごしています。
しかし学校選択制になると、保育園の時の経験から地域との関係が薄くなってしまうのではないかととても不安です。
それにこの問題は、障害児に限ったことではないと思います。
今までは、地域のPTAなどで声をかけあって挨拶運動や見守り活動を行って子供たちを地域で守ってきました。しかし、選択制になる事でそれらがなくなるのではと、周りの保護者からも不安の声が沢山あがっています。何のために、誰のために学校選択制を導入しようとされているのでしょうか?むしろ、子供たちのためにはデメリットの方が多いのではないでしょうか?
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