教育2条例案をめぐり、松井知事に話し合いを要望
大阪府内123団体で構成する『「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク』では、大阪府の教育2条例案(「教育行政基本条例案」「府立学校条例案」)をめぐって、松井知事に話し合いを求める要望書を3月14日(水)、提出しました。
要望書は、障害のある子どもとその保護者の立場から、「学校選択制」「府立高校の統廃合」「支援学校の増設」について、問題点を指摘しています。
文末に全文を掲げますので、どうぞお読みください。
要望書の提出後、同ネットワークは府政記者クラブで記者会見を行い、保護者と障害当事者が意見を発表しました。その内容は今後、引き続き掲載していきます。

記者会見の様子(2012.3.14 府政記者クラブ)
(要望書)
大阪府知事 松井一郎 様
「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク
(構成団体) 障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議
高校問題を考える大阪連絡会等 123団体(裏面に記載)
松井知事、私たちは「条例案」に危惧しています。
私たちは障害があっても地域であたりまえに生きたいと願う、障害当事者および障害のある子どもとその保護者、支援者を中心とする大阪府内123団体の市民ネットワークです。私たちも大阪府民の一員です。
私たちとの話し合いの場を早急に設けてください。私たちとの話し合いを持っていただけるかどうか、3月中にお答えください。話し合いの様子や結果は公表し、広く大阪府民に知らせます。
私たちが話し合いたいのは、次のような事がらです。
学校選択制について:
子どもたちは地域校区の友だちと楽しく学校生活を送っていますが、学校選択制になることで、このような楽しい生活が奪われていくのではないかと心配と不安がいっぱいです。地域の学校がなくなったら障害のある子は遠くの学校に通うのは難しい、地域の子どもたちがばらばらの学校に行くことになると心の通い合う絆がなくなってしまう、などなど、障害のある子どもたち、親たちの不安はいっぱいです。
府立高校の統廃合について:
どんな障害があっても地域の小・中学校に近所の友だちといっしょに通ってきたら、ほとんどの同級生たちが行く府立高校へ通いたいと思うのは当然の気持ちです。知的障害のある生徒たちも定員割れで合格し、さまざまな経験をしながら高校生らしくなり、生きる力を身につけています。10年間も諦めずに門をたたき続けてやっと高校生になり、青春を取り戻している生徒もいます。定員割れの高校を統廃合でなくしてしまったら、障害がある生徒たちにとって数少ない高校への門が閉ざされてしまいます。
支援学校の増設について:
多額のお金をかけて支援学校の増設を打ち出されています。一般的には支援学校を増設することが障害のある子どもたちのためだと思われているようです。松井知事もそうお考えかもしれません。しかし子どもたち自身はもちろん、親もそんなことを望んではいません。地域の学校が障害のある子どもたちも不安なく楽しく通うことができるのであれば、だれが分けられた場がほしいと望むでしょうか?障害のある子に冷たい学校はどの子にも冷たい学校です。公立の学校を子どもたちみんなが「明日も行きたい!」と待ち望む学校にすることこそが、条例案の趣旨ではないのでしょうか?
「自立」と「競争」、「小中学校の留年制」などについても話し合いたいです。
■ 条例案は、子どもたちの幸せを祈って考えられたものだと思います。けれども、そこには子どもたち自身の声が反映されているでしょうか?残念ながら子どもには投票権はありません。子どもたちのためにと願う善意が空回りしているのではないでしょうか?
公立の学校で生活し学習する子どもたちの声を聞き取ることが施策の第一であるべきなのに、そこのところを抜きにした施策は当を得ているとは言えません。もったいない話です。
■ 障害を持つ親子の、本当の願いをぜひとも聞き取ってください。よろしくお願いします。
※ 2012年1月25日、府庁内で記者会見した時のまとめを添付します。
「『共に学び、共に生きる教育』日本一の大阪に! ネットワーク」連絡先
代表:鈴木留美子(すずき・るみこ)
事務局:松森 俊尚(まつもり・としひさ) ※連絡先省略
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