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2012年2月

2012年2月27日 (月)

「教育基本条例は何をもたらすか」~大阪の教育現場からの声

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2月26日(日)、阿倍野市民学習センターで行われた『教育基本条例は何をもたらすか~東京と大阪の教育現場から~』という集会に参加してきました(主催:「日の丸・君が代による人権侵害」市民オンブズパーソン、リブ・イン・ピース☆9+25)。

そこでのパネルディスカッションで、教育基本条例への不安と疑問を訴える大阪の小中学校の先生の発言がすごく胸に迫ったので、紹介したいと思います(走り書きしたメモからまとめたので、発言どおりではなく、聞きちがいもあるかもしれないことをお断りしておきます)。

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<小学校の先生から>

〇今、大阪で進められている「学力向上」とは、学力テストでいい点をとること。学校では、「とにかくいい点をとらせろ」と、そのための学習に追われている。いい成績がとれなければ、教育委員会から厳しい指導が入るので、やらざるを得ない状況がある。

〇しかし、現場の実態はそうはいかない。私が勤めている学校では、就学援助を受けていたり、生活保護を受けていたり、経済的に厳しい家庭が7割を占める。そうした家庭の子どもたちは、どうしても遅刻が多く、朝ごはんも食べていない。朝ごはんどころか、晩ごはんを食べていない子もいる。みんな覇気がなく、いつも「おなかがすいた、おなかがすいた」と言っている。そんな子どもたちに、教師はおにぎりを買ってやったり、家に行って夕食をいっしょに作ったり、朝、迎えに行ったりと、「生活も含めてかかわっていく」というのが、現場ではあたりまえになっている。それで問題が根本的に解決するとは思わないが、教師としてできることをしている。

〇子どもたち自身も、友だちの“しんどい”状態をよく理解していて、おたがいに認めあっている。いつも遅刻してくる子を迎え入れ、居場所が学校にできている。いろんな子どもたちがいるなかで、子どもたちどうしも向き合っていると感じる。

〇しかし、教育基本条例ができて、ますます「学力向上」が競わされるようになると、「教員は生活面にまでかかわるな」と、割り切っていく流れになるのではないかと危機を感じている。

<中学校の先生から>
〇若いころから、“しんどい”子をクラスの中心に据え、“しんどい”子に寄り添っていくのが大阪の教育だと思って取り組んできた。

〇クラスではいろいろと問題が起こったが、生徒たちは、「先生の力を借りずに、自分たちで問題を解決してきた」と胸を張っている。実は、教師として陰でいろいろと支えてきたつもりだが…。でも、そういう生徒たちの思いがとてもうれしい。

〇障害のある子で、なかなかクラスに入ることができない生徒がいた。合唱大会で、その子はすみっこで立っているしかないと思っていたが、いざふたを開けてみると、最前列のどまんなかで堂々と歌えていた。それは、練習中、子どもたちがその子の場所をいつも空けていて、来たら「ここやで」と声をかけていたから。そんなふうに、生徒は、教師の想像を超える力を発揮することがある。

〇「競争」よりも、人を助けたり助けられたりすること、一人でやるよりみんなでやる方が楽しいと、生徒たちは感じている。しかし、教育基本条例がもたらす競争と排除の環境では、そうした子どもたちの、助け合って自ら問題を解決しようとする力が阻害されるだろう。
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お二人の発言には、“しんどい”子に寄り添い、子どもが自ら育つ力を信じる大阪の教育を守りたい、という切実な思いがあふれていました。子どもたちと真剣に向かい合っているこうした豊かな実践を、教育基本条例はつぶそうとしているのです。いま、現場でがんばっている先生たちの声を、もっとみんなに知ってもらいたいと思いました。

2012年2月26日 (日)

ともに楽しい時間を過ごせば、人は通じ合える~「おはいりやす♪ 音つどおんせん」

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音楽家の平尾昌晃さんのことばに、「音楽によって希望・勇気・元気を分かち合うことができる」というのがあります。2月18日(土)に参加した『音の集いのコンサート おはいりやす♪ 音つどおんせん』(主催:ひらの地域生活支援センター・時空想)は、そのことを実感させてくれるイベントでした。

そのチラシのリードコピーは…

障がいのある人もない人も大人も子どもも、いろ~んなひとがあつまって音楽を楽しもう!
1人ひとりの心の奥にある「音の泉」を集めてツカッタら、気持ちいい! 成分はみんな1人ひとり! 効能は??? 
笑い、刺激、ぽかぽか、ほっ。
この時間をともに感じて、様々な人がともに生きる地域へ近づきたい…そんな想いとおもしろさの温泉へぜひお越しください!

どうです、これを読んだだけで気持ちが盛り上がってくるでしょ。
(プロのライターの私でも、なかなか書けない名コピーです。)

朝の9時ごろから会場づくり。小学校のがらんとした体育館が、みんなの手によって、遊びゴゴロいっぱいのイベント会場に変身していく。もう、そこからワクワク。集団行動が苦手な私は、こういう時、ほとんど役立たずなのですが、時空想のスタッフが気づかって声をかけてくだったおかげで、何とか作業に加わることができました。子どもといっしょに、段ボール箱で校門前にオブジェをつくった時は、本当に楽しかった~。

さて、午後2時半、開演。中学校の吹奏楽部、大学のボランティアサークル、時空想の音楽交流サークル、クラリネット奏者4人組、ゴスペルクワイヤー、ストリートダンサー、ロックバンド…という多彩な出演者も、集まった観客も、障害のあるなし、年齢、職業、国籍などにかかわりなく、み~んなごちゃまぜ状態。

目的は、「音を楽しむ(=音楽)」という、ただそれだけ。ゆるーく、ほっこりわき上がる熱気のなかで、踊りだしたり、ぴょんぴょん飛びはねたり、会場を走り抜けたり、そっぽを向いていたり、黙って立ち続けていたり、それぞれが自分らしいかたちでその場を味わっていて、それが不思議と調和している。クライマックス、出演者も観客もボランティアもいっしょになって、時空想のテーマソング「遊びの天才」を歌った時は、スタイルはさまざまながら、全員、心が思いっきりはじけているのが伝わってきました。

この日、私はパートナーのケアで疲れていたのですが、元気を少し取り戻せました。ともに楽しい時間を過ごすことで、人と人は心が通じ合い、つながることができる。日ごろ、障害のある人の近くにいると、ついつい「介助」とか「支援」が先に立って、息苦しくなったりするけど、まず、いっしょに楽しむことが大事なんだなぁと、あらためて思いました。

すてきな時間を分かち合わせてくださった時空想のスタッフのみなさん、なかでも細やかな心配りでみんなを“おんせん”に導いてくれたTさん、どうもありがとうございます。

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会場の平野小学校の校門前につくったオブジェ

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ストリートダンサー、す★ぎ★な

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大音バンド

2012年2月23日 (木)

教育基本条例(案)に対する、障害当事者と保護者からの声

「私たち抜きに、大阪の教育を決めないでください」

1月28日の記事でお伝えしたように、「教育基本条例(案)」をはじめとする大阪維新の会の教育政策に対して、障害当事者、障害のある子どもとその保護者、支援者を中心にした123団体で構成する『「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク』が記者会見を行いました(1月25日、大阪府政記者クラブ)。

そこでの障害当事者と保護者からの発言を紹介します。

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私たち抜きに、大阪の教育を決めないでください。
─教育基本条例(案)に対する、障害当事者と保護者からの声─

■いつまでも私たちを排除するのか  
 入部香代子(障害当事者)

Img_3531_2  私は、小中学校に通うべき年齢の時に「就学免除」という形で、学校に行くことができず、義務教育を受けていません。25歳くらいまで、友だちが一人もいませんでした。25歳からは福祉の場や活動の中で友だちができましたが、それまでは、妹の友だちが家に来るとまとわりついていた程度で、地域の中で友だちづくりは一切やっていなかった。人間関係ができてあたりまえの時期に、関係ができていないわけです。
 そんなことから、1979年の養護学校義務化の時も、「なんで、障害児が校区の学校に行けないんだ」ということで、私たちは「普通学校で!」「校区の学校に行きたいんだ!」と主張し、「義務化」に反対もしてきました。そして現在、「教育基本条例」が出され、私たちを排除する動きがあることを多くの人が懸念しています。だからこそ、こういった場で障害者が声を出さないといけないと思うし、今日、集まってみなさん(記者)に話をしているわけです。障害者を社会が、そして教育があたりまえに受け入れてくれないと、いつまでも、死ぬまでこういうことを言っていないといけないのかと、悲しくなります。

■知的障害者が行ける高校がなくなる  
 新 美鈴(保護者)

Img_3534  娘はいま26歳で、10年間のブランクを経て、昨年やっと高校に入学しました。地域の保育所、地域の小学校、地域の中学校を出て、あたりまえに地域の高校を受験してきたんです。でも、定員オーバ-ということで、点数が取れない知的障害者の娘は排除されたままでした。点数の取れない娘にとって、高校は「狭き門」。「入れない」というのが現実です。やっと去年、10年目にして、定員割れしている府立大手前高校の定時制を受験することができ、やっと入学できたんです。知的障害者にとっては、定員割れした高校しかあたりまえに入学することができないんです。
 でも、維新の会は「3年間連続して定員割れした高校は統廃合の対象にする」って言われています。ということは、知的障害者は、ますます行く学校がないんですよ。「狭き門」が「もっと狭き門」になるんです。だから、維新の会に言いたいのは、「統廃合しないでください!」。弱い人間、点数を取れない人間だからこそ、学校に入れば、教科書にはないいろんな学びを、周りとコミュニケーションをとりながら経験していけると思うんです。それは、いま維新の会が大事にされているコミュニケーションということにつながるのではないでしょうか。「定員割れした学校を統廃合してなくなさないでいただきたい」と、声を大にして言いたいと思います。

■大阪の「共に学ぶ」教育は先進的  
 北村佳那子(障害当事者)

Img_3535 (北村佳那子さんの発言の後、母親の惠子さんより)
 娘はいま23歳、関西大学の聴講生です。もともと他県の支援学校小学部に1年間行っていましたが、小学2年生の時に大阪に転校してきて、地域の学校で学んできました。地域の学校に入ったとたん、目の輝きが全然違うんです。ものすごく元気になって、お医者さんから「脳細胞がウイルスに食べられていて、ほとんどない。生きるために必要な脳幹しかなく、どうなるかわからない。何もわからないよ」と言われた娘が、昨日も兵庫県の教職員組合に呼ばれて、大学のお友だちといっしょに講演をしてきました。
 この子は、みんなと学ぶ中で生きるすべを学びました。周りの子どもたちもそうです。娘が大阪市立中央高校の定時制に通った時、学校に来るのがしんどい子どもたちもいて、その中には「佳那が卒業する、いっしょに卒業しような」と、がんばって卒業した子もいます。小・中学校でもそうです。お家の事情が大変だった友だちが、「もうしんどいな~と思った時に、佳那が居てるから笑顔で過ごそうと思った。ありがとう!!」と卒業アルバムに書いてくださいました。「共に学ぶ」ということは、学力だけでなく、おたがいに人を思いやる気持ちを育てることだと思うんですね。
 維新の会の人たちは、今まで大阪で実践してきた「共に学ぶ」ということをしっかり受け止めていただき、さらに発展させていただきたいと思います。この子は、医療的ケアも必要です。私はフィンランドとイギリスに行ってきましたが、医療的ケアが必要な人工呼吸器をつけた子どもや、重度の知的障害をもつ子どもが地域の学校に行っている例は、世界でも少ないんです。その点、日本は、特に大阪は先進的です。そういう大阪の「共に学ぶ」教育を、ぜひ続けていってほしいと思います。

■地域の学校は防災拠点としても重要  
 山名 勝(障害当事者)

Img_3537  私は、大阪市の身体障害者相談員をしています。その関係から、福祉教育で学校に話をしに行く機会が多いですが、地域の学校には、地元の人たちから偏差値があまり高くないと思われている学校があります。ところが、実際に中に入って現場を見てみると、非常にすばらしい学校なんですね。総合教育とか、自分たちでテーマを見つけて学んでいくような姿勢を非常に大事にされていて、子どもたちがいきいきしています。管理されて、学力だけを重視している学校とは全くちがう。高校や大学に進学したり社会に出てからの将来の伸びしろを非常に感じさせる教育をされている学校があるんです。ところが、いまの学区撤廃や学校の統廃合の議論を見ると、そういう学校が「非常に危ない」という危機感をもっています。教育に関して、橋下さんはちょっとちがう考えをもたれているんじゃないか、非常に危ないなと感じています。
 それともう一点、地域にとって学校というのは、単に勉強をしに行く場ではなく、東日本大震災を受けて、避難場所や防災教育の重要な拠点であることが、あらためて認識されたわけです。地域と非常に密着度が高い学校がなくなってしまうと、いったいどうなるか?という視点からも、地域の学校を大事にすることが大切だと考えます。万一、大阪で災害が起こり、学校が避難所になった時、顔見知りの中学生たちが仲間意識で地域の人たちを積極的にお世話したりすることができなくなってしまうのではないか。そういう面の危機感も抱いています。学力の面だけでなく、そういうことも考えてほしいと思います。

■障害児を排除している制度を変えて  
 姜 博久(障害当事者)
 (障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議・執行委員)

Img_3538  維新の会が提案されている「教育基本条例」、そういった教育の流れが進めば、やはり、障害児がどこかで排除されるという危機感を僕たちは感じています。このままでいくと、大阪が誇りとしてきた「共に生き、共に学ぶ」教育が後退しかねない。僕自身、小学校・中学校は、いまでいう支援学校に行きました。高校になって地域の学校に行って、その時に強く思ったのは、「奪われた9年間を返してほしい」ということでした。いま僕は、障害をもたれた方の相談支援の仕事をさせていただいています。その中で思うのは、支援学校に行くと、本人も親も、この社会で生きることから遠ざけられてきた結果、いろんな意味で力を奪われている、孤独の中に追い込まれているということです。そんな人生を障害をもつ子どもたちに味わってほしくない。そんなことをさせる権利は誰ももっていないと思います。
 橋下さんが「大阪から国を変えたい」というのなら、現在、障害をもつ子どもを基本的に地域の学校から排除している仕組みをつくっている国の制度を変えるくらいのことを言ってほしい。それくらいインパクトのあることをやってこそ、これまでの大阪の障害児教育を橋下さん自身が本当に理解しているということだと思います。「共に学び、共に生きる」教育というのは、競争と相容れません。今まで大阪では、就学先の決定は本人や親の意思を尊重するという方針でやってきていますが、それでもやはり、がんばって「地域の学校へ行く」と強く表明しないと行けないですし、学校といろいろやりあって、やっと地域の学校に行けるという現状なんです。けっして「ウェルカム」、「どうぞいらしてください」という状況ではまだまだありません。ですから、本当に教育をよくしようと思うのであれば、僕たちのような障害者があたりまえに地域の学校にウェルカムされるような教育制度を作ってほしいし、「共に学び、共に生きる」教育で大阪をもっともっと活発化して、国の制度を変えるくらいの方向でやってほしいというのが、僕たちの願いです。

・本原稿は、2012年1月25日(水)、『「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク』が大阪維新の会への抗議声明とともに、大阪府政記者クラブで行った記者会見での発言をまとめたものです。

・抗議声明は、下記ブログに掲載しています。 
大阪発「ともに学び、ともに生きる教育」情報板
http://massugu.way-nifty.com/tomonimanabu/2012/01/post-271e.html

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2012年2月17日 (金)

第4次大阪府障がい者計画(案)に対する意見募集 3/13(火)まで

大阪府の「第4次障がい者計画」の案が発表され、現在、府民の意見(パブリックコメント)が募集されています。

これを読んでおられる大阪府民のみなさん、ぜひ、意見を出しましょう。

募集期間は、2月13日(月)~3月13日(火)。

計画案の内容と、意見の提出方法は、大阪府の下記ホームページをご覧ください。
http://www.pref.osaka.jp/keikakusuishin/syougai-plan/4jikeikaku-pubcom.html

このブログのテーマである「教育」の分野について、計画案の内容を以下にご紹介しておきます。

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Ⅱ 生活場面「学ぶ」

1.現況と10年後のめざすべき姿

【めざすべき姿】
 障がいのある人が本人のニーズに基づき、障がいのない人と同じ場で学んでいる

【現状の評価と課題】(P.105~P.106参照)
 大阪府では、すべての幼児児童生徒が「ともに学び、ともに育つ」ことを基本に教育を推進するとともに、障がいのある幼児児童生徒一人ひとりの多様なニーズに応じたきめ細かな教育を推進してきました。その結果、小中学校で障がいのある児童生徒と障がいのない児童生徒がともに学ぶ機会は全国と比べて多くなっており、高等学校においても、ともに学ぶための先進的な取組みが進んでいます。一方で、大阪府立知的障がい支援学校高等部卒業生の就職率が全国平均を下回っているとの課題があります。
 現在、児童生徒・保護者の意識やニーズは多様化しており、この多様化したニーズに対応できるよう、国の動きもふまえながら、児童生徒の可能性を伸ばす就学環境をさらに整備するとともに、本人や保護者の意向を尊重することを再確認し、障がいのある児童生徒に多様な進路選択を提供していくことが必要です。
 また、発達に課題のある児童が、早期に地域で質の高い療育を受けることができるよう、未就学児から就学児まで一貫した療育、教育の充実を図るため、関係機関の連携も図っていきます。
 また、学校卒業後においても、日常生活や社会生活への対応力や職業能力・技能を身につけ、地域社会の一員として、自立生活が送れるよう支援します。

2.個別分野ごとの施策の方向性

(1)早期療育を受ける

 ①健康診査の受診率向上と健診後の支援の充実

○ 障がいや発達の遅れを早期に発見するため、乳幼児健診の受診率の向上に努めるとともに、健診において「要支援」と判定された乳幼児への支援を行います。

 ②療育支援の充実

○ 身近な地域で障がいの受容への支援を含め療育指導・相談等が受けられるよう、障がい児相談支援を充実します。
  【数値目標(平成26年度)】
   ・障がい児相談支援実施市町村数:43(すべての市町村)

○ 市町村において、児童福祉法の改正により再編された児童発達支援センター、児童発達支援事業所及び放課後等デイサービス事業所が、早期に整備され、必要なサービスが確保されるよう支援します。
  また、保育所等に通う障がい児が集団生活に適応できるよう、保育所等訪問支援の積極的な活用を進めます。
  【数値目標(平成26年度)】
   ・児童発達支援センター設置市町村数:33(すべての市)
   ・児童発達支援事業所数及び放課後等デイサービス事業所数:200事業所(指定都市を除く)
   ・保育所等訪問支援実施市町村数:33(すべての市)

○ 療育支援機関が、療育や支援の内容に関する情報を初等教育機関に円滑に引き継ぐようにします。

 ③発達障がいのある幼児児童に対する支援

○ 発達障がいの診断内容が一定となるよう、医師の発達障がいに対する理解を深めるとともに、確定診断の一助となる統一的な問診票の開発・普及を行います。また、一定の技能を確保するための体系的な研修プログラムを作成します。

○ 保健師や保育士などに対し、発達障がいに対する理解を深めるとともに、早期の“気づき”を見逃さない見立てや保護者支援等の技能向上のための研修を充実します。

○ 市町村において、質の高い専門的な療育支援や家庭支援を行うことができるよう支援します。各二次医療圏域に配置した療育拠点の人材育成機能を強化し、児童発達支援センターや児童発達支援事業所における療育の質の向上を図ります。

(2)教育を受ける

 ①幼児教育の充実

○ 幼児段階の幼稚園や保育所等において、障がいのある幼児と障がいのない幼児がともに遊び、学ぶ機会を拡充します。

○ 幼稚園や保育所等において、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を充実し、小学校に支援情報を適切に引き継ぐようにします。

 ②小・中学校教育の充実

○ 義務教育段階においては、地域の小・中学校でともに学ぶことの意義を十分に認識し、本人や保護者の意向を最大限尊重し、通常の学級や支援学級において適切な教育を受けることができるよう、個々の児童生徒の状況に応じた教育内容を充実します。
  また、看護師等を配置することにより、医療的ケアを必要とする児童生徒が、通常の学級や支援学級で学ぶ環境づくりを支援します。

○ 通常の学級に在籍しながら適切な支援を受けることができる通級指導教室 を拡充します。

○ 障がいのある児童生徒に関わる教員の資質向上を図り、障がいに対する専門的知識を取得できるよう研修を充実します。特に学習障がい(LD)や注意欠陥・多動性障がい(ADHD)などの発達障がいに関する研修を充実します。

○ 障がいのある児童生徒が安全かつ円滑に学校生活を送ることができるよう、施設・設備のバリアフリー化を推進します。

 ③後期中等教育の充実

○ 高等学校入学者選抜の受検に際しては、公立・私立学校とも、障がいがあるという理由で、高等学校に就学する機会を失うことのないよう、点字受検、学力検査時間延長などの受検上の配慮を行います。

○ 高等学校においては、教育課程の編成の工夫や学習支援員等の配置など、障がいのある生徒の教育の充実を図ります。
 また、障がいのある生徒が在籍する高等学校において、医師、看護師、臨床心理士、理学療法士や作業療法士などの専門的知識や指導技術を持つ人材を配置します。

○ 府立高校における知的障がいのある生徒の学習機会の充実を図るために設置された「自立支援推進校 」と「共生推進校 」については、これまでの取組みの成果を府立高校で共有するシステムづくりを行うとともに、自立支援推進校・共生推進校の計画的な整備を検討するなど、取組みをさらに充実します。(「大阪の教育力」向上プランの改訂に合わせて数値目標等の設定を検討)

○ 高等学校において、生徒の精神保健などについて配慮するとともに、精神疾患への理解と早期対応を進める取組みを行います。

○ 「個別の教育支援計画」をふまえ、将来の進路を主体的に選択できるよう、インターンシップや職場見学会の機会を充実するなど、進路指導を充実します。

 ④大阪府立支援学校の充実

○ 大阪府立知的障がい支援学校の整備について、大規模・狭隘化の解消など教育環境の改善に向け、「府立支援学校施設整備基本方針」に基づき整備を進めます。
なお、平成26年度以降については、児童生徒数の再推計結果や国の特別支援教育の動向をふまえ検討を進めます。

○ 児童生徒の通学確保のため配置している通学バスについて、増車や有料道路の活用を含む効率的なルート設定に取り組みます。
  【数値目標(平成26年度)】
   ・片道の通学バスの乗車時間:乗車時間を60分以内

○ 支援学校と小学校、中学校、高等学校等の間において、保護者のニーズや児童生徒の障がいの状況等をふまえ、交流及び共同学習を一層推進します。

 ⑤就労・自立に向けた教育の充実

○ 学校教育において、障がいがあっても仕事ができるという認識や社会で生きる力を育むなどキャリア教育を推進します。
 全国平均を下回る府立知的障がい支援学校高等部の卒業生の就職率の向上に向け、取組みを強化します。また、教育、就労、福祉等の関係機関が連携し、卒業生の職場定着を支援します。
  【数値目標】
   ・府立支援学校高等部における知的障がいのある生徒の就職率:35%(平成25年度)(「大阪の教育力」向上プランの改訂に合わせて見直しを検討)

○ 特色ある高等部として、コース・学科の設置などについて計画的に整備を進め、生活自立や就労を通じた社会的自立など生徒の多様なニーズに対応します。
知的障がいのある生徒の就労を通じた社会的自立をめざす「たまがわタイプ高等支援学校」を増設します。
  【数値目標(平成27年度)】
   ・たまがわタイプ高等支援学校の整備:3校

○ 公共職業安定所や障害者就業・生活支援センターとの連携、自立支援協議会への参画を通じて、就労に関係するネットワークづくりを行い、進路指導を充実します。また、支援学校卒業生が自信を持って社会に出ていけるよう、必要な授業の提供と職場実習を受ける機会を拡充します。

⑥個別の教育支援計画等の充実

○ 障がいのある児童生徒一人ひとりの教育ニーズに応じた就学を進めるため、本人や保護者の意向を尊重しながら、就学に関する適切で多様な情報を提供するとともに、就学後も一人ひとりの将来の自立を見据えた教育相談機能を充実します。

○ 小学校、中学校、高等学校のすべての学校で「個別の教育支援計画」を作成します。また、それに基づき作成する「個別の指導計画」について、内容の充実を図ります。
  【数値目標(平成25年度)】
   ・「個別の教育支援計画」を作成している小学校及び中学校の割合:100%の維持
   ・「個別の教育支援計画」を作成している高等学校の割合:100%

⑦大阪府立支援学校のセンター的役割の発揮

○ 支援学校が地域の支援教育の充実を推進するセンターとしての役割をより発揮します。
 府立支援学校のリーディングスタッフ が市町村の支援リーディングチーム と連携し、「個別の教育支援計画」を軸とした、異学校種間の支援の連携や地域関係機関との支援ネットワークの構築などに取り組みます。

○ 支援学校の教職員の資質向上を図るため、校内外における研修の充実に努めるとともに、支援学校教諭免許の取得を促進し、教員の支援教育の専門性をさらに高めます。
  【数値目標(平成25年度)】
   ・特別支援学校教諭等免許保有者の割合:100%

○ 府立支援学校の校内体制については、校内組織や施設の整備を行い、来校相談への対応、教育実践、教材教具等の情報提供・共有化を図ります。
  【数値目標(平成25年度)】
   ・地域支援室の設置:28校(すべての府立支援学校)

 ⑧高等教育の充実

○ 公立大学法人大阪府立大学において、発達障がいのある学生に対する個別支援を行うよう働きかけます。

(3)地域で学ぶ

○ 障がい者の学習意欲に応え、図書館や公民館などの社会教育施設等において学習できる機会を充実します。

○ 障がい者の学習の可能性を拡大させるICT を積極的に活用します。

2012年2月15日 (水)

2/18(土)時空想・音の集いのコンサートのご案内

2月18日(土)、ひらの地域生活支援センター「時空想(ジクソー)」が主催する『音の集いのコンサート』のご案内です。

私はボランティアスタッフとして参加します。みなさん、 どうぞ遊びに来てください。

Ototsudo1

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時空想・音の集いのコンサート
「おはいりやす♪ おとつどおんせん」

障がいのある人もない人も大人も子どもも、
いろ~んなひとがあつまって音楽を楽しもう!
1人ひとりの心の奥にある「音の泉」を集めてツカッタら、気持ちいい!
成分はみんな1人ひとり!効能は??? 笑い、刺激、ぽかぽか、ほっ。
この時間をともに感じて、様々な人がともに生きる地域へ近づきたい
…そんな想いとおもしろさの温泉へぜひお越しください!

とき:2012年2月18日(土) PM2:30開演~PM5:00
ところ:大阪市立平野小学校体育館

出演:大音バンド、平野北中学校吹奏楽部、ゴスペルMary、ちゅらサークル、クラールス、す☆ぎ☆な など

入場無料 カンパ大歓迎!!

主催:ひらの地域生活支援センター・時空想

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