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2012年1月28日 (土)

「私たち抜きに、大阪の教育を決めないでください」~大阪維新の会に抗議声明

※この時の記者会見での障害当事者と保護者からの発言を、2月23日の記事で紹介していますので、そちらもお読みください(2012.2.23 追記)

「私たち抜きに、大阪の教育を決めないでください」

「このたび、「教育基本条例(案)」をはじめとする貴会の教育政策に対する私たちの質問に無回答を続けておられる姿勢に抗議し、あらためて、私たちと話し合いの場を設けていただくことを求めます」

障害当事者、障害のある子どもとその保護者、支援者を中心にした123団体で構成する『「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク』が1月25日(水)、大阪維新の会に対して抗議声明を出しました。

抗議声明全文を記事の末尾に掲載していますので、お読みください。

抗議声明の発表にあたり、同ネットワークは大阪府政記者クラブで記者会見を行いましたが、そのことは毎日新聞で以下のように報道されました(「労働組合のメンバーらが教育基本条例案の廃案を訴え」の記事の途中からです)。

Maonichi126_2
(毎日新聞大阪本社版 1月26日朝刊)

記者会見の詳しい内容は、またあらためてお伝えします。下記のブログで、記者会見の様子が簡単に報告されていますので、こちらもご覧ください。

どこにでも行こう車イス
http://kurumaisyu.exblog.jp/17359546/
かなこのブログ
http://ameblo.jp/kana-v0u0v-k/entry-11146408746.html

(以下、抗議声明)
---------------------------------------------------
2012年1月25日

大阪維新の会
代 表 橋下 徹 様
幹事長 松井 一郎 様

「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に! ネットワーク
(構成団体) 知的障害者を普通高校へ北河内連絡会
「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会
障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議
高校問題を考える大阪連絡会 等 123団体

抗議声明
障害のある子どもと保護者の立場から訴えます。
私たち抜きに、大阪の教育を決めないでください。

 私たちは、どんなに重い障害があっても地域であたりまえに生きたいと願う、障害当事者および障害のある子どもとその保護者、支援者を中心にした大阪府下123団体の市民ネットワークです。
 このたび、「教育基本条例(案)」をはじめとする貴会の教育政策に対する私たちの質問に無回答を続けておられる姿勢に抗議し、あらためて、私たちと話し合いの場を設けていただくことを求めます。

■障害児・者とその保護者も大阪府民です。私たちの声を聞いてください。

 私たちが望むのはただひとつ、障害のある子とない子を分けないでほしいということです。ここ大阪では、約40年前から、“重度”といわれる障害のある子どもも、地域の小中学校や公立高校に受け入れ、障害のない子どもたちと同じ教室で学びあい育ちあう、「共に学び、共に生きる教育」の実践が続けられてきました。
 ところが、貴会が起案された教育基本条例(案)を読みますと、その根本原理は「競争主義」のように見受けられます。大阪維新の会の議員さんからは、「競争だけではなく、共生も重視している」と伺いました。しかし、競争主義の下では障害のある子どもたちは、学校の中で片隅に追いやられ排除されてしまいます。
 私たちは、貴会が志向されている教育の方向性に不安を抱き、「大阪維新の会」として大阪の教育を、そして「障害のある子どもにとっての教育基本条例」をどうされようとしているのか、質問いたしました(2011年10月25日:橋下さんあて、同年11月4日:松井さんあて)。いただいた回答には共感できる点もありましたが、いくつかの点でなお疑問が残りました。そのため私たちは同日選挙が終わるのを待って、大阪維新の会事務所に質問状を持参しました(同年11月30日)。その要点は、下記の5点です。

1.障害のある子どもを隔離・分離しないための具体的な教育施策をお持ちでしょうか
2.Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めないで)をどのように評価し、政策・施策に反映されるのでしょうか
3.障害のある子どもとその保護者の声を、どのような形で聞き取ろうとされているのでしょうか
4.障害のある子どもが地域の学校に就学することについての見解をおきかせください
5.障害のある子どもの高校進学(公立高校)についての見解をおきかせください

 ところが選挙前の質問には丁寧にお答えいただいたにもかかわらず、選挙後の質問には、再三にわたっての問い合わせにもかかわらず、一向に回答がありません。私たちはこのような貴会の対応に、とても困惑しています。常々から「大阪維新の会は府民の声を教育に反映させる」と聞いていたからです。私たちは選挙の忙しい時期よりも、選挙のあとには落ち着いてより一層丁寧にお答えいただけるものと大いに期待しておりました。障害児・者とその保護者は、その声がなかなか政治に届かない圧倒的な少数者かもしれません。それでも貴会が「府民の声を教育に反映させる」と明言された大阪府民です。どうか私たちの声も聞いてください。

■「共に学び、共に生きる教育」が、「大阪の教育日本一」を実現する柱です。

 障害のある子どもの就学をめぐっては、さまざまな考え方があります。けれども障害のある子どもも障害のない子どもも、子どもたち自身は「分けられること」も「分けること」も望んではいません。同じ地域の学校に通い、共に幸せな学校生活を送りたいと願っているのです。
 私たちの質問に対する府知事時代の橋下さんからの回答(2011年11月1日)には「障害のある友達と一緒に学校生活を送ることは、理屈の話よりも、その実態を見て、皆でサポートし合うという体験をし、障害のある友達が、何を欲し、何に困るのか、そしてどのようにコミュニケーションをとるべきなのかを実体験することが一番重要かと思います。」とありました。橋下さんがご自身の経験から書かれているとおり、障害のある子どもとない子どもが共に学ぶことは、「実体験」を通じて、障害のある人への理解が深まっていくという重要な意義があります。
 地域校区の公立学校で、障害のある子どもとない子どもが共に学ぶメリットは、ほかにもたくさんあります。まず、支援学校にかけている膨大な費用(地域の学校と比べて約10倍)が軽減されます。小さいときから障害のある子どもたちと共に学ぶ経験をした企業人が増えれば、社会や職場で障害のある人への理解が進むため、橋下さんが努力されてきた障害者雇用率がさらに向上し、就労後の定着率もよくなるはずです。また、さまざまな障害のある子どもたちとつきあうなかで多様性を理解できるようになった子どもたちは、将来、世界各地の多様な文化、価値観をもつ人たちと容易にコミュニケーションを結び、真に豊かな国際社会を築いていくことでしょう。
 私たちは、大阪が全国に先駆けて取り組んできた「共に学び、共に生きる教育」は、これからの社会や時代を創造するための教育の原点であり、かつ目標となるべきものと考えています。この「共に学び、共に生きる教育」を一層充実発展させていくことこそが、「大阪の教育日本一」を実現する大きな柱です。そしてそれはまた、日本の教育を大阪から変えていく大きな一歩となるに違いありません。

 あらためて、私たちは大阪維新の会に求めます。
 大阪の「共に学び、共に生きる教育」をさらに充実発展させ、障害のある人も、障害のない人も、学びあい、育ちあって、共に豊かに生きる文化を、この大阪から全国に広げていくために。

私たち府民の声を無視しないでください。
選挙前と同じように、私たちの声を聞いてください。
私たちの質問にお答えください。
私たちとの話し合いの場を設けてください。

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