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2011年2月 2日 (水)

〇〇〇で酒を飲まないところから

「まずは、〇〇〇(大手居酒屋チェーンの名前)で酒を飲まないところから、はじめたいと思います!」

1月15日(土)、「インクルーシブ教育を考える連続学習会」第1回(主催:子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会)での報告で、私は、そう言って話をしめくくりました。

まぁ、これは関西人の性(さが)で、笑いをとって終わりたいためのオチですが、実はけっこう本気のひとことでした。

障害のある子もない子も「ともに学ぶ」インクルーシブな教育を考える時、私たちは、学校を出たその先の、「ともに生きる」インクルーシブな社会の未来像をはたして描けているのか、と疑問を投げかけたかったのです。

いま、地方都市に行くと、もう、大手居酒屋チェーン、大手ハンバーガーチェーン、大手コーヒーチェーン、大手アパレルチェーン、大型書店チェーン(店名を頭に浮かべながら、お読みください)が埋めつくし、どこでもまちは同じ顔をしています。

その陰で、コツコツとがんばってきた個人事業主や小規模の事業所がどんどんつぶされています。

マクドナルドの社長は、こう言っているそうです。

「気候や風土、民族の多様性を越え、いつ、どこで、だれがやっても、同じ笑顔で、同質の味を提供できる。私たちは、マクドナルドのハンバーガーという普遍性を備えた『文明』を売っているといってもいい (日本マクドナルド広報部編『日本マクドナルド二〇年のあゆみ・優勝劣敗』)─山下惣一編『安ければ、それでいいのか!?』コモンズ刊より孫引き─

「いつ、どこで、だれがやっても、同じ笑顔で、同質の味」─。そんな『文明』が幅をきかす社会では、障害のある人たちをはじめ、世の中の多数派の基準とうまく折り合いをつけられない人たちは、すごく生きにくい。そして、その生きる場はじりじりと埋められようとしています。

障害があっても、なくても、ともに豊かに生きられる社会。能力で人の値打ちが決められず、競争をしなくていい社会。そのすがたを私はまだはっきりと描くことができませんが、少なくとも、大手チェーンが支配するまちでないことは確かです。

だから、私からの提案は、「〇〇〇で酒を飲まないところから、はじめよう」。

「ともに学び、ともに生きる」教育を根づかていくためには、一人ひとりが日々の消費行動に自覚的になって、この社会のライフスタイルを変えていかなければならないのです。「快適」で「便利」な均質化されたサービスに抵抗し、不器用でクセも味もある人たちが、小さな規模でそこそこ食っていける道をひらかなければならないのです。

と言いながら、障害のある家族との暮らしは、お金もないし、忙しい。今日も、〇〇〇〇でネットショッピングをし、〇〇〇〇で服を買っているのが現実です。それがまた切ないのですが。

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