現役高校生の学校生活はどんな感じ?~第12回北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会
11月20日(土)、『第12回北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会』が、豊中市立生活情報センター「くらしかん」で行われました(主催:「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会)。
今回は、現在、府立高校(知的障がい生徒自立支援コースや共生推進教室ではなく、一般の高校です)に通っている生徒の保護者、支援者、教師から、学校生活の様子を語ってもらおうという企画。
私は都合が悪くて参加できなかったのですが、当日の配布資料から、現役高校生の保護者たちの声の一部を紹介してみます。
・入学当時、朝通学の時に後ろから付いて行っていると“〇〇君おはよう”と声をかけてくれる子どもがおり、入学して1ヶ月位たった時には、先生から私に対して「おはようございます。御苦労さま。後はいいですよ」と声をかけてくれる先生も出てきました。また、授業の内容についても本人はみんなといっしょの事をしたいようにうかがえるというのを感じ取ってもらえて、独自でプリントを作成してくださる先生がおり少しずつ学校の中が変わってきています。
また、一番うれしいのは体育大会・A高祭・校外学習が終える度に、クラスの子どももそうですが、他のクラスの子ども達のこの人の存在が認知され、コミュニケーションをとる生徒も増えてきています。
・大事なのは、お互い顔を合わせて、話し合って解決していくことだと思います。先生が言ってくださる「一つ、一つ、時間はかかると思いますが、ご家庭と協力し合いながら、乗り越えていきましょう」という言葉がありがたく、学校に対して疑心暗鬼に陥ることもありましたが、息子のことをB高校の生徒の一人として、大切に思ってくださっているという気持ちが、話し合いの度に伝わってきます。何より学校に居る時の息子の本当に楽しそうな笑顔、帰るときに、何人もの友だちが「さよなら」と声を掛けてくれる様子を見ると、B高校に入れたことを本当によかったと思えるのです。
・C高校定時制は重度障害児を受け入れ、向き合いながら学校生活を送ろうと努力して下さっています。(…中略…)C高校定時制には生徒を大切にしようとして下さっています。学校に来てもらえるように努力されていると思います。生徒の心と体を心配して叱ってくれます。そういう先生がたくさんおられるあたたかい学校です。ここに入学出来て本当によかったと思います。
・よだれが止まっていないこと、個性的過ぎることで、無視されることが多くなるんじゃないかと、やはり不安でした。入学前の個人面談で、「定時制には、いろいろな事情をもっている生徒が多いので大丈夫ですよ」と先生からお返事をいただきうれしかったです。授業終了に合わせて、父親か私のどちらかが迎えに行きますが、その時の様子を見ていて、ホントその通りでした。「お疲れぇ」と〇〇が声をかけても、無視する生徒も中にはいますが、ほとんどの子が「お疲れ」とちゃんと返してくれ、〇〇のたわいもない話にも聞いて答えてくれます。サポーターさんが離れる教室の中でも、お世話してくれる友だちもすぐにできました。
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