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2010年10月

2010年10月31日 (日)

「教育市民署名」の要求項目が変更されました

10月4日の記事でご紹介した、大阪府の来年度の教育予算に対する「教育市民署名」。障害のある子どもの教育についての要求項目の文言が変更されました。

【旧】
6、障害のある子どもが地域の学校で学ぶために、支援学校(旧・養護学校)の新増設はやめて、地域の小・中・高校の予算を増やしてください。
 ↓
【新】
6、すべての障害のある子どもが分けられることなく地域の学校で学ぶために、地域の小・中・高校の予算を増やしてください。

文言を変更した経緯は、 「教育市民署名ニュースNO.7(臨時号)」(2010.10.28)によると、こういうことだそうです。

(以下、引用)
 署名運動を進める中で、「『支援学校の新増設はやめて』という表現では、在籍する子どもたちが増加し、教育条件が劣悪な中で、支援学校の教育を改善するために新増設要求をしてきた立場からは協力できない」という声が寄せられました。第2回実行委員会には、そんな声を寄せていただいた方にも参加してもらい、いっしょに論議しました。地域の学校で学ぶことがむずかしいということから支援学校を選択したことや新増設要求が出てくる現状を話してもらい、「ともに学ぶ」ことができにくい地域の学校現状こそ問題にすべきだと提起を受けました。「ともに学び、ともに生きる」教育のために活動されている障害のある当事者の方、障害のある子を持つ親の方からは、まず、いっしょの場で学ぶ、いっしょに生活することが周りの人の意識を変えることになるという自身の経験からの確信が語られました。また、選抜した軽度の生徒を訓練して就職させることを目的としたたまがわ高等支援学校支援学校などを重点とし、障害のある子の中にも差別と分断を持ち込んでいる橋下府政の教育政策の問題点を確認しました。その上で、「すべての障害のある子どもが分けられることなく地域の学校で学ぶために、地域の小・中・高校の予算を増やしてください」への変更を確認しました。
(引用終わり)

この変更によって、要求項目は下記となりました。署名用紙はこちら、「教育市民署名」ブログから入手できます。

1、小・中学校の教育を特定のテストの点数競争だけに歪めてしまう、全国学力調査への全校・全員参加と、大阪府独自の全員対象の学力テストをやめてください。

2、特定の学力テストの点数アップだけにしぼって教員を増やすやり方はやめてください。

3、進学特色校に指定した高校10校だけに学校予算を倍増することをやめてください。

4、現在小学校の1・2年生だけに実施している大阪府独自の35人学級定員を、小・中・高校の全学年に広げてください。

5、講師の希望者が不足し、病休等の教員の学級・教科担任の不在が続いている現状を解決するために、講師賃金の引き上げを初め具体的な優遇措置を実施してください。

6、すべての障害のある子どもが分けられることなく地域の学校で学ぶために、地域の小・中・高校の予算を増やしてください。

7、在日韓国・朝鮮人の子どもが自分の歴史と文化を学ぶ、公立学校の民族学級・クラブの活動費と民族講師賃金の補助をしてください。

8、日本が批准している「子どもの権利条約」を守り、凍結している朝鮮学校への大阪府の補助金を至急に復活し、増やしてください。

9、教職員を管理し、学力テストの点数アップ中心の教育に統制し、ゆとりを持った多様な教育活動をつぶしている教職員評価システム(新勤評制度)について、教職員と保護者・市民の声を集めて検証するために、学者等を含めた第三者機関を設置してください。

関西インクルーシブ教育研究会11月例会

関西インクルーシブ教育研究会の11月例会の案内をいただきましたので、転載します。す。

この研究会の趣旨については、こちらをご覧ください。

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第15回関西インクルーシブ教育研究会

日時:11月20日,15:20~18:00

場所:茨木市立男女共生センター(ローズWAM)402会議室
(会場地図:http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/wam/wam_map.html

講読文献:
“The conflict within:resistance to inclusion and other paradoxes in s
pecial education”
(DS Vol. 22, No. 1, January 2007, pp. 63-77)

なお、次回文献は以下のURLから各自ダウンロードをお願い致します。
http://hunter-cuny.academia.edu/documents/0109/6246/2007.DS.pdf

なお、会場変更などの必要が生じる場合もありますので、できれば参加希望の
方は事前にご一報をいただけると助かります。


ご参集の程、どうぞ宜しくお願い致します。

2010年10月30日 (土)

11/7 NHKラジオ第2で「『インクルーシブ教育』を考える」

11月7日(日)、NHKラジオ第2放送の番組「ともに生きる」で、「『インクルーシブ教育』を考える」というテーマがとりあげられますので、ご案内します。

大阪市立大の堀智晴さんが出演されます。いま問題になっている、大阪市の特別支援学校増設についても話をされるそうです。

以下、NHK大阪放送局のホームページより転載。
http://www.nhk.or.jp/osaka/program/tomoiki/schedule.html

ともに生きる
NHKラジオ第2 放送 日曜あさ 8時00分~8時30分
(再放送は、その日のよる 7時00分~7時30分です)

11月7日(日)ジャーナル2010 「『インクルーシブ教育』を考える」
出演:堀 智晴さん (大阪市立大学教授) 

障害の有無にかかわらずすべての子どもが共に学ぶ「インクルーシブ教育」。国連の障害者権利条約の中にうたわれており、国内でもそのあり方について議論が始まっています。障害のある子どもたちの教育をめぐる現状と、インクルーシブ教育を実現するための課題について、大阪市立大学教授の堀智晴さんとともに考えます。

2010年10月25日 (月)

大阪市教育振興基本計画(案)パブリック・コメント募集

大阪市の「大阪市教育振興基本計画(案)」について、パブリック・コメントが募集されています(募集期間:10月28日(木)まで)。

この計画は、「大阪市の教育が、平成23年度から平成32年度までの今後10年間でめざすべき目標像を明らかにするとともに、目標像に向けて今後5年間で取り組むべき施策を示したもの」ということです。

計画(案)から、障害のある子どもたちに直接関わる部分を下に引用しておきます。

このなかで「地域で共に学び、共に育ち、共に生きる」とくり返しながら、一方で「特別支援学校の機能の充実」をうたわれているのはなぜ? こちらの記事にあるように、いま、特別支援学校の大規模な増設が計画されています。矛盾していないでしょうか?

大阪市民として、私はしっかり意見を伝えたいと思っています。みなさんも意見を出してください。

計画(案)の内容、意見の提出方法など詳しくは下記、大阪市のホームページを参照。
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000095105.html

(「第3章 今後5年間に取り組むべき施策」から引用)
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(2) 障害のある子どもの可能性を伸ばし、自立を支援する教育の充実

施策目標 一人ひとりのニーズに応じた指導・支援を工夫し、自立に向けて可能性を最大限に伸ばします

【現状と課題】
 近年、障害のある幼児・児童・生徒をめぐる状況は、時代の進展とともに大きく変化しており、例えば、障害者施策の国際的潮流、障害の重度・重複化、発達障害を含む障害の多様化、関係機関と連携した支援の必要性など、教育的支援や施策へのニーズの高まりが見られます。

 我が国では、平成19年4月に学校教育法を改正し、特別支援教育の実施が位置付けられ、全国レベルで展開されています。

 大阪市の現状を見ると、平成12年度~21年度の10年間に、大阪市立小中学校の児童・生徒総在籍数が2.3%減少している一方で、障害のある児童・生徒の在籍数は、大阪市立特別支援学校では38%増加し、小中学校の特別支援学級では84%増加しています。また、発達障害等により通常学級においても支援を必要とする児童・生徒の数も年々増加しています。

 このような状況の中、大阪市では、ノーマライゼーションの理念のもと、地域で共に学び、共に育ち、共に生きることを基本とした教育・保育を推進しています。小・中学校では、特別支援学級への特別支援教育補助員の配置や、特別支援教育担当アドバイザー等による各校園への巡回相談の実施、通常学級への教育活動支援員の配置などを講じてきました。また、特別支援学校では、専門性の高い教育の推進と小・中学校を支援するセンター機能の充実などを図り、さらに小・中学校、特別支援学校ともに「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」を作成し、それに基づく教育実践を進めるなど、広く特別支援教育の充実に努めてきました。しかし、特に知的障害特別支援学校で教室不足やスクールバスの長時間乗車が発生しているほか、就職をはじめ知的障害のある生徒の自立支援に向けた後期中等教育のあり方や、障害のある中学生の放課後活動への支援などの課題があり、それらに適切に対応しながら、特別支援教育を一層充実することが必要です。

 今後、特別支援教育のめざす基本的方向として、「共に学び、共に育ち、共に生きる教育を推進する」「自立し、主体的に社会参加できる力を養う」「個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成・活用を推進する」「一人ひとりのニーズに応じた適切な指導及び必要な支援のあり方を工夫する」の4つの視点を踏まえながら、22年度中に策定予定の「特別支援教育基本方針」に沿って施策や教育実践、研究の充実を図り、すべての子どもに個に応じた教育を推進していきます。

【施策の内容】
〔一人ひとりのニーズに応じた指導・支援〕
○各学校園において、障害のある幼児・児童・生徒一人ひとりのニーズを把握し、入園・入学時から卒業後までの長期的な視点に立った教育的支援を行うため、「個別の教育支援計画」を作成するとともに、それを踏まえた「個別の指導計画」に基づき指導や支援を行います。

○各学校園においては、各区の保健福祉センターやこども相談センター、発達障害者支援センターなどの関係機関と連携し、就学相談をはじめ幼児等や保護者を支援するための相談を実施します。

〔学校園における指導・支援体制の充実〕
○各学校園における特別支援教育の中心的役割を担う特別支援教育コーディネーターの資質向上を図るなど、学校園内における体制づくりを推進します。また、特別支援教育に関する相談や研究の充実を図ります。

○特別支援教育担当アドバイザーや担当指導主事が要請のある各学校園を巡回し、必要に応じて医師や大学関係者等の専門家を招聘するなど教員の発達障害に関する専門性の向上を図ります。

○小・中学校の特別支援学級に特別支援教育補助員を配置し、個別の支援が必要な児童・生徒の安全確保・指導の充実を図るとともに、小・中学校の通常学級に教育活動支援員を配置し、発達障害等のある児童・生徒を支援するなど、校内における支援体制を整備します。

〔特別支援学校の機能の充実〕
○特別支援学校は、従来の障害種のみならず発達障害等も含めた相談機能を充実するなど、地域における特別支援教育のセンターとして、各学校園を支援します。

○特別支援学校在籍数の増による教室不足等などの課題への対応や、将来の自立に向けた職業教育の充実を図るため、特別支援学校の整備も含め今後の特別支援教育のあり方を検討します。

【27年度までの目標】
障害のある幼児・児童・生徒が自立し主体的に社会参加する可能性を最大限伸ばすため、共に学び、共に育ち、共に生きる教育を推進するとともに、「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」を活用し、一人ひとりのニーズに応じた指導・支援の充実を図ります。

【成果指標】
・ 平成23 年度までに、発達障害を含む障害のある子どもの個別の教育支援計画・個別の指導計画を策定した学校園の割合を100%にします。

・ 発達障害を含む障害のある子どもが共に学び、共に育ち、将来の自立と社会参加を実現するための環境整備を行います。

・ 特別支援学校への就学ニーズに応え、スクールバス通学に要する時間短縮を図る等、環境整備を行います。

・ 知的障害特別支援学校高等部に職業学科を設置する等の取組により、企業就職率を高めます。

2010年10月22日 (金)

11月は、北河内と北摂で高校進学の学習会

来月、障害のある生徒の高校進学についての学習会が北河内と北摂で行われますので、ご案内します。

●11月6日(土) 北河内(寝屋川市)

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第5回 「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会
「みんなといっしょに高校へ行きたい!」


本当に点が取れなくても公立の高校にいけるの?
「知的障がい生徒自立支援コース」ってなに?
「共生推進教室」って、どんなところ?
倍率は? 選考基準は? 筆記テストもあるの? ウチの子はどうかな?
受験時の配慮って、どんな配慮がしてもらえるの?
「いまさら聞けない疑問」にもていねいにお答えします。

7月の第4回学習会好評につき、もっと知りたいの声に応えて
今回、大阪府教育委員会を招いて、入試の説明と進路相談も

と き:2010年11月6日(土)午後1時30分~5時

ところ:寝屋川市民会館会議室(℡072-823-1221 駐車場有)
     京阪寝屋川市駅下車 東へ(京都に向って右側)徒歩10分

内 容:自立支援コース、共生推進教室の制度はどうか、情報を知って進路を決めよう!
①大阪府教育委員会支援教育課から、障害者の高校受験について
・「自立支援コース」「共生推進校」の説明
・質疑応答
②障害のある生徒を高校に迎えて(高校側からの授業や生活の様子を報告)
③高校受験をめざす障害生徒や保護者から
④フリートーク、質問
 障害生徒・友人・保護者・教職員・支援者・等々、会場から
⑤どんな小さな疑問にも答える進路相談会を開きます。

参加費:無料   

※問い合わせ 松森090-1960-3469、松下090-2110-6547

大阪府教育委員会は、2006年度より知的障害のある生徒が府立高校で“共に学ぶ”制度(知的障がい生徒自立支援コース)をスタートさせました。府立高校入学をめざし、「みんなといっしょに高校へ行きたい」というあたりまえの願いはますます広がっています。府教委も交えて、ひとつひとつの疑問に答えられる学習会にできればと思います。お誘いあわせて参加してください。

主 催 知的障害者を普通高校へ北河内連絡会 
後 援(申請中) 大阪府教育委員会、交野市教育委員会、門真市教育委員会、四條畷市教育委員会、大東市教育委員会、寝屋川市教育委員会、枚方市教育委員会、守口市教育委員会

●11月20日(土) 北摂(豊中市)

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第12回 北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会
「普通に、普通の高校に行きたい!!」

普通の高校に行きたいねん。勉強したいねん。
友だち、たくさんほしいねん。
普通の高校へ、普通に行きたいよね。
私たち、障害があっても普通の高校に入学したよ!
今回は府立高校に入学してからの報告です。
山あり谷あり、波風おおありの、学校生活のようすを聞いてみませんか?

日 時:2010年11月20日(土)午後1時30分~4時30分

場 所:豊中市立生活情報センターくらしかん イベントホール

内 容:「高校ってどんなところ?」
     お話する人 平山 浩子さん(飛翔くん:摂津高校1年)
             詫間 隆さん(摂津高校支援サポーター)
             十々木 弘子さん(一旺くん:能勢高校1年)
             清村 順子さん(健人くん:桜塚高校定時制1年)
             川井田 照美さん(健くん:桜塚高校定時制3年)
             土井 唯司さん(桜塚高校教員)

資料代:200円 手話通訳あり

主催 「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会

後援  大阪府教育委員会 池田市教育委員会 豊中市教育委員会 吹田市教育委員会 茨木市教育委員会 箕面市教育委員会 高槻市教育委員会 摂津市教育委員会
島本町教育委員会 豊能町教育委員会 能勢町教育委員会 障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議 高校問題を考える大阪連絡会  

問い合わせ
鈴木:090-9166-5575  詫間:090-1712-7990
FAX:06-6840-1622
メール: suzulann@k.vodafone.ne.jp(メール送信の際は、@を半角に変えてください)

2010年10月20日 (水)

やんちゃな素材ほど思い入れが深い

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かつて大阪府枚方市で「共に学び共に育つ教育」に取り組まれた教師のひとり、西岡陽子さんが、グループ展「MARBRE’10展」に作品を出展されているというので、行ってきました。

私が市民情報紙『LIP』で、西岡さんに取材させていただいた記事はこちらです。

西岡さんの出展作品は、『お月さま こんばんは』と題する染織創作。

基本的に藍染めなのですが、藍だけの色ではありません。まず、さまざまな色に染めた布を細く裂いて織りあわせて、多色の布をつくる。その上からさらに藍で染めているため、藍のバックにいろんな色が見え隠れして、複雑な色あいをかもしだしています。

「ただのきれいな藍ではなく、たくさんの色が積み重なった深みのある藍を表現したかった」と、西岡さんは言われていました。

そのこだわりに、障害のある子もない子も、さまざまな個性をもつ子どもがいるクラスで、みんなが豊かに学びあえる授業を追求してこられた姿勢が重なってみえます。

西岡さんによると、染織は、いくら予想してもけっして予想どおりにはいかず、思わぬところから、いい表現が生まれたりするそうです。

「布はなかなか言うことをきいてくれませんね。でも、やんちゃな素材ほど思い入れが深いんですよ」。それを聞いて、ああ、やっぱり、この人は教師だなぁと思ったのでした。

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KUAD/京都造形芸術大学 通信教育部卒業生(洋画・日本画・染織・陶芸)
MARBRE’10展

・兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー 東館1・2階
(阪急王子公園駅から西へ徒歩約6分 JR灘駅から北西へ徒歩約10分)

・2010.10.19(火)-24(日) 10:00-18:00
(初日は13:00-18:00 最終日は10:00-16:00)

2010年10月18日 (月)

「人間の価値は能力や業績とは無関係である」~イギリスのインクルーブ教育の9原則

何と力強く、気高く、美しいことばたちでしょうか。

10月11日(月・祝)、子ども情報研究センター主催の「イギリス報告会」で、<インクルーシブ教育の9原則>というのを教えていただきました。

これは、イギリスで、どんな障害がある子どもも地域の普通学校で学ぶことをめざして活動している全国組織、「統合教育同盟(Alliance for Inclusive Education 、略称:ALFIE)」 (※日本でいうと、「障害児を普通学校へ・全国連絡会」みたいなもの?) が掲げているものです。

その9原則とは─。

□人間の価値は能力や業績とは無関係である。

□すべての人間は感じ考えることができる。

□すべての人間は意思を伝え聴いてもらう権利がある。

□すべての人間はお互いを必要としている。

□真の教育は真の関係性の中でだけ行われることができる。

□すべての人間は同年代からの友情と支援を必要としている。

□学習上のすべての進歩はできないことの上にではなくできることの上に達成される。

□多様性はすべての活動している制度に活力を与える。

□協力は競争より重要である。

私は、これを読んで、胸が熱くなりました。「自分が考えてきたことは、まちがっていなかったんだ…」と。

“できない”からと生きる価値を否定しようとする世間一般の価値観にあらがい、障害のある人もない人もともに生きる社会を実現しようと活動している人たちは誰しも、この原則にぐっとうなずき、背中を押される気がするのではないでしょうか。

はるか遠く、海の向こうの人たちが発したことばが、こんなに心に響くなんて。

この9原則を紹介してくださった堀正嗣さんによると、イギリスの障害者運動では、アメリカや日本でよくいう「Independent Living(自立生活)」ではなく、「Inclusive Living(共生生活)」を主張しているのだとか。

その基本にあるのが、「自立している人間なんて一人もいない。人間はみんな、相互に依存しあっている」ということ。だから、「自立」をめざすのではなく、「共に生きる」ことめざす。自分にかかわる人たち、地域の人たち、社会のいろんな人たちを巻きこんで、変えていこうという考え方なのだそうです。

こういう考え方も、障害のあるパートナーとともに生きている私には、深く共感できるものでした。

自分の印象に残ったことだけをここでは書きましたが、報告会の全体の内容について、「みんなでつくる学校 とれぶりんか」のブログで、とよたかさんが詳しくレポートされていますので、そちらもご参照ください。
http://treblinka.seesaa.net/article/165930929.html

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報告する堀正嗣さん

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「Inclusive Living(共生生活)」を掲げる障害者団体

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「統合教育同盟」「障害児協議会」が発行しているパンフレット。
日本の団体よりデザインに気合が入っている印象です。

2010年10月12日 (火)

08年新学習指導要領により、教育はどう変わるのか~10/16大阪教育研究会例会

子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会の例会の案内をいただきましたので、掲載します。

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会員の方はもとより、初めての方の参加も大歓迎です。
是非、参加していただき、一緒に議論を深めていきましょう。

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   子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会 例会のご案内

  □日時 2010年10月16日(土) 18:00~21:00 
  □場所 クレオ大阪中央 研修室1 
         (地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽丘」下車5分)  
 
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▼例会内容 
  【1】08年新学習指導要領により、教育はどう変わるのか
  【2】キューバ旅行報告「キューバの教育現状」

▼内容案内
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08年新学習指導要領により、教育はどう変わるのか
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 新学習指導要領が小学校で来年度から、中学校で再来度から実施されます。次回の例会では、「今回の指導要領改訂により、教育はどう変わるのか」について考えていきたいと思います。
 2008年告示された新指導要領は、06年教育基本法改悪後、初めて改訂されたものです。従って、検討課題の第一は、「教基法改悪により新学習指導要領はどう変わったのか、これにより教育はどう変わるのか」です。第二は、1998年に現指導要領告示されるやいなや、激しく行われた「ゆとり」教育=「学力低下」批判に対応して「教育政策がどのように転換されたか」、第三は、学力テスト、学校評価、教員評価等の教育改革と指導要領改訂が一体化することにより教育がどう変わるか、第四は、指導要領が改訂されたことにより、教科書がどう変わるのかについて検討したいと思います。

(1)教基法改悪の具体化としての学習指導要領改訂

 06年の教基法改悪により学習指導要領はどう変わったのでしょうか?
 「改正」教基法は、教育目標として国を愛する態度・規範意識を打ち出し、これを達成義務とすることにより、国家主義的イデオロギー統制を行うための法的根拠が抜本的に強化されました。これにより、新指導要領では、「国歌を歌えるよう指導する」など愛国心教育、道徳・規範教育が強制されることになります。

(2)学力低下批判への対応としての「詰め込み教育」強化への転換

1,指導要領改訂の根拠として、「学力の低下」と学習意欲の低下が問題にされています。本当に「学力低下」が問題なのでしょうか。「学力」格差が急速に拡大していることこそが問題なのではないでしょうか。
2,そもそも、「知識基盤社会」での競争で勝ち残る力が「生きる力」であるとする「学力」の定義そのものが間違っているのではないでしょうか。子どもたちに必要な「学力」は、競い合いの中でではなく、「共に生きる力」として、仲間との「共同」の中でこそ獲得できるのではないでしょうか。
3,新指導要領で教育内容と教育方法、学習活動はどう変わるのでしょうか。
今改訂により、習得すべき知識量が大幅に増え、高度化されただけでなく、反復学習を徹底することが強調されています。子どもの興味・関心に基づかない機械的な反復訓練の徹底は、学習する意欲を失わせることにならないでしょうか。

(3)新学習指導要領と全国学力テスト、
    ---学テ・学校評価による「学力」の検証・評価・改善システムの構築

 08年答申では、「教育目標」「学力」が達成されているかどうかの検証・評価を学テ・学校評価で行い、「教職員評価の処遇への反映」を餌に学校・教職員を競争させ、改善させ、成果を上げさせる教育目標管理システムの構築を打ち出しています。すでに 大阪市では、全小中学校に全国学テを踏まえた「学力向上プラン」を作成させています。学テの結果が全国平均を下回る学校には、市教委の厳しい「指導」が入るなど、学校評価、教職員評価と一体となった「学テ体制」が強化されています。

(4)新学習指導要領により、教科書はどう変わるのでしょうか。
     ---教基法・学習指導要領に従うことを強制する教科書検定制度改悪

 文部科学省は教科書検定基準を改悪教基法、学校教育法、学習指導要領の教育の目標に「一致していること」に変え、検定申請時に、「学習指導要領との対照を示す書類に加え、教育基本法の目的・目標との対照を示す書類も添付書類とする」ことを義務づけるなど、教科書を教基法・学教法・新指導要領に従って作るよう強制しています。これにより、来年度から使用する小学校の教科書がどう変わったか、検討したいと思います。

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キューバ旅行報告「キューバの教育現状」
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次回の例会はキューバの教育について報告します。どうしてキューバなのと思われたことでしょう。
キューバについて少しコメントをします。キューバの人口は約1100万人で、面積は日本の本州の約半分、カリブ海に浮かぶ島国です。ソ連が崩壊する前は生産した砂糖をソ連や東欧に輸出し、石油や機械などを輸入していました。しかし、1991年にソ連が崩壊した後は、ソ連を相手にできなくなり、国民はどん底の生活を余儀なくされました。さらに困ったことに米合衆国はキューバに対する経済制裁を強めてきました。そんな中ますますキューバは物のない生活を強いられました。今はベネズエラから石油を輸入し、ソ連崩壊前の水準に戻りつつあります。

キューバは物があまりありません。でもそんな中で国民は知恵を出し合って生活をしています。キューバの国民はとっても明るいです。人なつっこいです。互いに助け合い協力して生活しています。
キューバには黒人・白人が入り交じって生活しています。そこには性差・人種の差別は全くありません。みんな互いに尊重し平等に暮らしています。人々はたいへん穏やかで人当たりも柔らかく教養が高い様に思われます。

そのようなキューバの人々を見ると、きっと教育(制度)にその秘密があるのではないかと思ってしまいました。
国によって政治の仕組みが違います。キューバはご存知のように社会主義の国です。もちろん教育制度や教育に対する考え方は日本とは根本的に違います。
キューバの教育(制度)の一端を知り、違った視点から日本の教育を見直してみようと思いました。
8月18日から25日までキューバに行きました。その中で、教育学教授の「キューバの教育について」の話を伺い、様々な角度から質問をしました。ガイドのマリオさんからもキューバの子ども達のことを聞きました。それらを踏まえ「キューバの教育現状」を報告したいと思います。同時に写真や映像でキューバの様子も紹介する予定です。是非参加ください。 

2010年10月11日 (月)

「これ以上、障害児を分けないで!」 大阪市特別支援学校増設問題に対するアピール行動

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10月8日(金)午前、大阪市役所前に、400人以上(主催者発表)の障害のある人たちと支援者が集まりました。

障大連(障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議)が呼びかけた、「大阪市 特別支援学校増設問題に対するアピール行動」。

これは、障害のある子もない子も、地域の普通学校で「共に生き共に学ぶ」教育を基本にしてきた大阪市で、その方針をくつがえすかのように、突然、特別支援学校(養護学校)の大規模な増設計画が打ち出されたことに抗議するものです。

障大連の主張は、記事の末尾に当日のアピール文を載せていますので、ご覧ください。

当日は、代表団が市教育委員会と協議している間じゅう、障害のある人たちが次々とマイクに向かい、地域から「分けられる」ことへの怒りや、障害の有無をこえて「ともに学び、ともに生きる」ことの大切さを訴えました。

みなさんのアピールを聴いて、私が強く実感したのは、障害当事者の立場からすれば、特別支援学校の増設は、絶対に許せない施策だということです。

これまで、障害のある人たちは、親元や施設や病院に閉じこめられ、一般社会とのかかわりを絶たれた暮らしを強いられてきました。それが、ここ数十年の間に、血のにじむような運動を経て、ようやく地域に出て、社会のなかで生きられるようになってきました。

それを今になって、障害のある子どもだけを一般の教育の場から分け隔てる特別支援学校をまた増やそうというのは、地域で生きたいと願うすべての障害のある人たちの意志を否定するのに等しいでしょう。

障害のある人たちは、「私たち抜きに、私たちのことを決めるな」と言い続けてきました。

学校教育の主役は、教師でもなく、保護者でもなく、ましてや役人や政治家でもなく、子ども自身です。子どもの思いによりそってみた時、はたして、ほかの子どもたちや地域社会から切り離されて生きたいと望む子どもがいるでしょうか。

平松邦夫市長にも、大阪市教育委員会の人たちにも、私が言いたいのは、「子ども抜きに、子どものことを決めるな!」と胸に問うてみてほしいということです。

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大阪市役所南側遊歩道に400人以上が集結

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市教委との協議に向かう代表団のみなさん

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出発のなかまの会のみなさん

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井上やすしさん

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自立生活センター・あるるのみなさんの呼びかけでシュプレヒコール

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バクバクの会のみなさん

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北口昌弘さん

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集会のしめくくり、「最後まで闘うぞ!」

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午後から行われた記者会見

(当日のアピール文)
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【大阪市はこれ以上、障害児を分けるな! ~私たちのアピール】

 私たち障大連は、どれほど重い障害をもっていても、地域で共に生きる社会の実現をめざし、活動を進めてきました。私たちは、大阪市での特別支援学校の増設に反対し、地域で共に学ぶ教育の充実を求めるアピール行動を行っています。

 大阪市は、ノーマライゼーションの理念に基づき、「地域で共に生き共に学ぶ教育」に先進的に取り組んできたところです。国でも共に学ぶ教育~インクルーシブ教育が議論され始めました。しかし、大阪市ではそうした流れに逆行して、特別支援学校の大幅な増設が計画され、障害児はまたしても地域から分けられていこうとしています。

 市南部と北部に2校新設、難波特別支援学校の大幅拡充など、850人分もの増設が計画されています。市の教育委員会では、障害児が増えて特別支援学校が教室不足になっていることや、特別支援学校の空白地域があり、スクールバスに長時間乗らなければならないことなどを増設の理由に上げています。

 しかし、特別支援学校の教室不足の大きな原因は、高等部にあります。地域の高等学校の門が非常に狭く、なかなか入れないから特別支援学校の高等部に集中するのです。
 地域の普通学校で障害児がもっと学べるようにしていけば、特別支援学校を増設する必要はありません。地元の普通学校への通学支援があれば、スクールバスに乗る必要もありません。
 私たちは、特別支援学校の何倍も多く障害児が学んでいる、地域の普通学校への対策を充実することこそが、「根本的な問題解決」になると考えます。

 私たち障害者は長く、障害があることを理由に、幼い頃から特別支援学校や入所施設に分けられてきました。分けられることによって私たちは、その後の生きづらさを抱えさせられてきました。幼い頃から分けられなけれぱ、みんなと一緒にもっと普通に生きることができたのです。今の障害児に同じ思いをさせないためにも、障害児を分けないで、共に生きる教育をもっと推進してほしいのです。

 特別支援学校の増設には多額の予算が投入されます。市の財政状況が厳しい中、分離教育に多額のお金を使うのではなく、共に学ぶ教育にもっと予算を投入するべきです。今後の教育施策の方向性を大きく左右する問題であり、もっと慎重に検討するべきです。
 大阪市はこれ以上、障害児を分けるのではなく、すべての障害児が共に学べることをめざし、インクルーシブ教育をもっと推進して下さい。みなさんのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

2010年10月 4日 (月)

子どもたちが地域でともに生きる教育のために~来年度の大阪府の教育予算を求める市民署名

橋下大阪府政の教育政策の根本的転換を求めようと、「教育市民署名」が呼びかけられています。

署名目標は1万筆。国籍、大阪府民かどうか、年齢を問わず、署名できるとのことです。

詳しくは、下記ブログを参照。署名用紙も手に入れることができます。
http://kyouikusyomei.jugem.jp/

(以下、署名の呼びかけ文より引用)

橋下知事が進める競争・格差拡大と排外をあおる教育ではなく
子どもたちが地域でともに生きる教育のために

来年度の大阪府の教育予算を求める市民署名

○橋下知事は教育委員会に指示し、府立高校の内の10校だけを進学指導特色校に指定して、今年度の府予算で他校の2倍の学校予算をつけました。小・中学校では、去年の全国学力調査の結果が低かった学校に、府教委が作成した繰り返し練習の教材を使うことを押しつけ、点数アップに努力していると認めた学校だけに1名ずつ教員を増やしています。来年度に向けては、国の全国学力調査が今年と同じ抽出の部分調査なら大阪府独自の学力テストを行い、その結果を公表して「学力向上」を競わせると言っています。

○橋下知事は、本来は独立しているはずの教育委員会にそれらを直接指示し、学校では職員会議を廃止して、校長の経営権限で独断で進めさせようとしています。府・市教育委員会の教育長が校長全員を評価・査定し、その校長が教職員全員を評価・査定している教職員評価システム(新勤評制度)をさらに改悪し、5段階査定の給与格差を一層拡大して、教職員をトップダウンに黙って従う駒にしようとしています。

○橋下知事は、私学に行けない子どものために公立高校で有名大学への進学を保障しなければならないと宣伝し、小・中学校でも学力テストの点数アップを「学力向上」の唯一の目標にしています。橋下知事の主張は関西財界(関経連の要望書)と同じで、経済の国際化を担うエリートを育てて国際競争に勝たねばならない、というものです。しかし、形だけは「平等」な競争でも、ふり分けが続く中でも優遇されていく子どもはごく一部だけで、結果は教育の格差拡大です。障害児が地域で共に育つための施策や、在日韓国・朝鮮人の子どもの公立学校での民族教育の保障など少数者の教育は、軽視され続けています。そして一方では、朝鮮学校への補助金だけを凍結し、各種学校としての府の認可取り消しを検討するとおどして、市民に排外意識をあおっています。

○橋下知事就任以来の、競争をあおった結果、格差を拡大していく「教育改革」の下で、学力テストの点数アップと大学進学だけが重視され、生活条件が厳しく競争のスタートラインにつけない子どもを含めてすべての子どもが地域でともに生きていくための学力を育てる、学校教育本来の予算が、削減され放置され続けています。小学校1・2年生以外の35名学級化は放棄され、病休等の代替講師教員が不足して担任不在の学級が続発しているのが、大阪の現状です。

○橋下府政の教育政策は、根本的転換が必要です!

(以下、市民署名の要求項目より引用)

橋下府政の教育政策の根本的転換のために!
私たちは来年度の大阪府の教育予算について、以下を要求します。

1、小・中学校の教育を特定のテストの点数競争だけに歪めてしまう、全国学力調査への全校・全員参加と、大阪府独自の全員対象の学力テストをやめてください。

2、特定の学力テストの点数アップだけにしぼって教員を増やすやり方はやめてください。

3、進学特色校に指定した高校10校だけに学校予算を倍増することをやめてください

4、現在小学校の1・2年生だけに実施している大阪府独自の35人学級定員を、小・中・高校の全学年に広げてください。

5、講師の希望者が不足し、病休等の教員の学級・教科担任の不在が続いている現状を解決するために、講師賃金の引き上げを初め具体的な優遇措置を実施してください。

6、障害のある子どもが地域の学校で学ぶために、支援学校(旧・養護学校)の新増設はやめて地域の小・中・高校の予算を増やしてください。

7、在日韓国・朝鮮人の子どもが自分の歴史と文化を学ぶ、公立学校の民族学級・クラブの活動費と民族講師賃金の補助をしてください。

8、日本が批准している「子どもの権利条約」を守り、凍結している朝鮮学校への大阪府の補助金を至急に復活し、増やしてください。

9、教職員を管理し、学力テストの点数アップ中心の教育に統制し、ゆとりを持った多様な教育活動をつぶしている教職員評価システム(新勤評制度)について、教職員と保護者・市民の声を集めて検証するために、学者等を含めた第三者機関を設置してください。

10/5 障がい者制度改革推進地域フォーラムに意見を出しましょう

明日(10月5日)、「障がい者制度改革推進地域フォーラム」が大阪・天満橋のドーンセンターで催されます。

これは、国の「障がい者制度改革推進会議」で議論されている内容を報告すると同時に、地域の意見を聞くために行われるものです。

意見のある方は、「私の意見記入シート」(記事の最後に画像で掲載しています)に書いて持参すれば、受け付けてもらえるとのことです。みなさん、積極的に意見を出しましょう。

以下、主催の大阪障害フォーラム(ODF)からの呼びかけです。

 ご存じのように、現在、国では「障がい者制度改革推進会議」を中心に障害者
制度のあり方について議論が行われています。

 これと連動して、日本障害フォーラム(JDF)から、全国各地で、推進会議
で議論されている内容を報告すると同時に地域の意見を聞く場をもつことが呼び
かけられました。

 大阪におきましては、来る10月5日(火)に、推進会議担当室長の東俊裕
さんと議長代行の藤井克徳さんをお招きして、大阪障害フォーラム(ODF)の
主催で、「障がい者制度改革推進地域フォーラム」を開催することとなりました。

 この「地域フォーラム」は、障害者制度改革推進会議の「第一次意見」や、閣
議決定された「基本的な方向について」を広く関係者に知らせるとともに、全国
各地の幅広い意見を聴取することを目的としています。


 大阪でも、下記の通り開催計画がまとまりました。

 これを契機に、私達の思いや主張を出していきたいと思います。

 みなさまには、添付したチラシにて周知をお願いするとともに、同じく添付し
ております「私の意見記入シート」にご記入してご持参下さい。
(「私の意見記入シート」でご持参頂いた内容については、最終的に編集し、推
進会議に提出する予定です)

S

Iken

2010年10月 2日 (土)

校区の普通学校へは誰でも入れます~就学前リーフレット

「障害児を普通学校へ・全国連絡会」から、就学前の子どもさんの保護者の方を対象にしたリーフレットが発行されました。

全国連絡会の会報によると─「このリーフレットを使って、普通学級に入ろうと思う親子を増やしていきたいです。そして、その就学の応援をしていきたいと思っています」。

使い方として、「就学を迷っている方に話をするとき使う」「就学前の通所施設に送る」「例会の学習会資料にする」などが提案されています。

関心のある方は、障害児を普通学校へ・全国連絡会事務局へお問い合わせを。
ホームページアドレス http://www.zenkokuren.com/

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2010年10月 1日 (金)

『みんながどれだけ豊かに学びあえるかが大切』~枚方の「共に学び共に育つ」教育は今・連載第7回

大阪府枚方市の「共に学び共に育つ」教育のなりたちを追いかけている私の連載、最新の掲載号が発行されましたので、どうぞお読みください。

今回は、障害のある子もない子も、みんながいきいきできる授業づくりに取り組んでこられた、西岡陽子さん(元小学校教師)にお話をうかがいました。

Lip10

(以下、編集担当のわたなべさんのメールから引用。)

LIP編集局、わたなべです。(一斉同報にて失礼します。転載歓迎。)

☆LIP10月号、完成しましたぁ。☆

今日、印刷まで終了したので、今日以降、設置協力場所に徐々に配布されていきます。

10月号は、こちらからも読めるようにしてあります。

http://love-dugong.net/lip/201010/

下記のような内容です。
■[枚方の「共に学び共に育つ」教育は今 (7)]
  「みんながどれだけ豊かに学びあえるかが大切♪」

■[自然体験プログラム]
  「西粟倉・森の学校 本物の自然を体験♪」
■[国際交流] 行った! 見た! 触れてきた!?
  自閉症の子連れ♪ ロンドン視察ツアーのご報告〈2〉♪
■スペシャルオリンピックス2010大阪 まであと1ヶ月♪

■耳寄り情報 サントリービール工場見学♪
■イベント/サークル情報
■ 編集局より/LIP配布場所/会計報告

ぜひお読みくださいませ。

☆感想を教えてもらったらうれしいです。
☆配布ボランティア大募集中です♪ 問い合わせ下さい。
★有償広告大募集 名刺サイズ1口1000円
☆応援団も大募集します♪
■ 郵便振替口座 00920-8-120259(LIP編集局)


では(^^)/♪

(引用終わり)

西岡さんが追求したのは、障害のある子だけがプラスを得るのではなく、ほかの子も、クラスのみんなが豊かに学びあえる授業です。それを、“重度”といわれる子どもがいる普通学級のなかで実践してこられました。

よく、障害のある子もない子もともに学ぶ「インクルーシブ教育」は、海外では進んでいて、日本は遅れているといわれたりします。制度の面では、いまだに分離教育が原則になっていますから、確かにそうなのでしょう。

しかし、学校現場における教育実践の面では、世界的にみても先進的なインクルーシブ教育がすでに豊富に行われてきているというのが、私の実感です。

枚方市では、そうした実践を、障害の専門家ではなく、ごく普通の教師たちが、学校のなかで話しあったり、教育研究会で学びあい、高めあうなかで作りだしてきました。

今こそ、日本における「共に学び共に育つ」教育の価値を見つめ直してみたい─。研究者や運動家の間では知られていても、一般にはほとんど知られていない教師たちの地道な取り組みを、私は取材して世に発信していきたいと考えています。

西岡さんの実践については、連載では紙数の関係でほんの一端しかふれられなかったのですが、下記の本に詳しいので、関心のある方はお読みになってください(絶版になっていて、中古でないと入手できないものもあります)。

障害児とともに学ぶ―子どものこころが見えるとき (三一新書)

心をひらく美術教育

表現者として育つ (シリーズ学びと文化)

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