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2010年9月 5日 (日)

医療的ケアが必要な子どももともに学ぶ日本、分けているイギリス

重度の障害があって、医療的ケアを必要とする子どもの教育の場は…? 最近、目にした2つの記事から、日本とイギリスのちがいを考えました。

日本については、読売新聞9月3日付の以下の記事。

難病・障害の子、地元の学校へ…大阪、進む「医療的ケア」

これによると、大阪府内で、医療的ケアを受けながら地域の小中学校に通っている子どもは109人いるそうです(豊中市16人、吹田市11人、堺市7人、箕面市7人、茨木市7人など)。

新聞紙面では、四條畷市立四條畷小学校で学ぶ人工呼吸器をつけた子どもさんの事例が紹介されています(著作権の問題があるので、小さい画像で記事を載せておきます)。

S2

そして、イギリスについては、子ども情報研究センターの機関誌『はらっぱ』2010年9月号、堀正嗣さんによる「インクルーシブ教育の光と影」と題する記事。

以下、一部引用します。

イギリスにも特別学校があります。「イギリスはインクルーシブ教育を進めている」と教育関係者の誰もが胸を張りますが、「どういう子どもたちが特別学校に行くのですか」と質問すると、「地域の学校では教育できない子どもたちです」という答えが例外なく返ってきます。具体的には医療的ケアを必要とする子どもたちや行動が問題になる子どもたちです。

(引用終わり)

日本では、医療的ケアが必要な子どもが普通学校で学ぶのは、いまや珍しいことではありません。ところが、障害のある子もない子もともに学ぶ「インクルーシブ教育」が進んでいるといわれるイギリスでは、当然のように特別学校に分けられているというのです。

堀さんは、このちがいについて、日本は「すべてを包み込む感覚」、イギリスは「合理主義・功利主義の文化」と表現しています。

よく、世界ではインクルーシブ教育が進んでいて、日本は遅れていると言われたりしますが、私たちは、日本がつくってきた「ともに学び、ともに生きる教育」の文化にももっと目を向け、その価値を発信していくべきではないでしょうか。

※『はらっぱ』については、子ども情報研究センターのホームページ参照。会員向けの機関誌ですが、一冊700円で一般にも販売しています。9月号には、私がゲストスピーカー&ファシリテーターのひとりとして登壇したシンポジウム「障害があってもなくても、ともに学びたい」の報告も載っています(宣伝でした)。

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