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2010年8月31日 (火)

「アスペちゃん」って?

「アスペちゃん」。ある会合でごいっしょした高校の先生が、受け持っているアスペルガー症候群の生徒のことを、しきりにそう呼んでおられました。

その先生に全く悪気はないのでしょう。むしろ発達障害のある生徒にも体当たりでぶつかって熱心に指導している方で、「アスペちゃん」も愛情の表れなのだと思います。

でも、こうした呼び方はやはり、子どもに対して失礼ではないでしょうか。

そういう私も、以前このブログにいただいたコメントで、「ダウンちゃん」ということばの差別性を教えていただいていなければ、気づけなかったかもしれないのですが。

「アスペちゃん」のおかしさは、ほかの子どもたちのことを考えてみればわかります。

アトピー性皮膚炎をもっている子どものことを、「アトピちゃん」って呼ぶでしょうか。

運動が苦手な子どものことを、「運痴ちゃん」って呼ぶでしょうか。

学校にずっと来ていない子どものことを、「不登校くん」って呼ぶでしょうか。

メガネをかけている子どものことを、「メガネちゃん」って…呼ぶ人はいます。でも、教師の立場で公には言わないでしょう。

なぜ、知的障害や発達障害のある子どもだけが、その子のもつさまざまな特性のうちの一面のみを取り上げられ、人格を無視した“愛称”で呼ばれなければならないのでしょうか。

その方のような、良心的な先生から「アスペちゃん」ということばが出るところに、いまの特別支援教育が学校現場に落としている暗い影を思わざるを得ません。

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