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2010年8月19日 (木)

障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークより~「合理的配慮に関する事例募集」と「交流及び共同学習に関するアンケート調査」

障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークから、事例募集とアンケート協力の呼びかけです。以下、転載します。

(転載にあたり、読みやすいよう、体裁に若干手を加えました。)

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合理的配慮に関する事例募集  しめきり:8月26日(木)

※小・中・高校、大学の現役生・卒業した人問いません。

皆様 いつもインクルネットの活動にご支援・ご協力いただきありがとうございます。

 ご承知のとおり、中央教育審議会初等中等教育分科会に「特別支援教育の在り方に関する特別委員会」(特特委)が設置され、「障害者権利条約の理念を踏まえた特別支援教育の在り方について」現在審議が進められています。第1回の議論から見ても、特特委は「特別支援教育を拡大することによって日本型インクルーシブ教育システムを構築する」という文科省の既定方針から大きく踏み出しそうにはありません。文科省は、個別支援計画作成と「交流・共同学習」を日本型インクルーシブ教育の目玉とし、親の意見聴取と丁寧な就学相談・支援で、就学先決定(振り分け)システムを温存したまま権利条約批准を乗り切ろうとしているように見えます。
 
 一方、権利条約では「合理的配慮がないことは差別である」と明確に規定されていますから、いままで普通学級で学ぶ障害のある子に対して親の付き添いが要求されたり、点訳・拡大図書教材をボランティア任せにするなど、数々の問題が指摘されてきたことを考えれば、普通学級で学ぶ障害のある子に対する合理的配慮は文科省にとっても大きな課題となることになります。

 9/16の特特委(第3回)では、合理的配慮、環境整備に関する事例検討が予定されています。すでに7/26の障がい者制度改革推進会議に提出された教育関連団体の要望書の中では、特別支援学校・学級・通級等、個別の障害の状況に応じた場で個別の支援・配慮が必要という枠組みです。「(通常学級では)発達障害の子への個別対応で教師は疲弊している」「医療的ケアの必要な子はどうやって普通学級でやってけるのか」という感情論すら提出されており、共に学ぶ教育実践は一顧だにされていません。
 
 そこで、私たちの側から、普通学級で共に学ぶなかでの合理的配慮・支援の具体的な事例を提起していきたいと考えています。
 配慮・支援があってよかった例、もっとこうしてほしかったという要望、あるいはこれは余計なお世話というような事例も含め、お寄せいただければ幸いです。
 
 事例をお書きくださる際には、

1.地域、
2.学年、
3.いつ頃のことか(年)、
4.障害の状況、
5.配慮や支援を求める(あるいはつけられた)経緯、
6.どのような配慮・支援を受けたか、
7.もしわかればそれにかかる費用、
8.人的支援の場合その人の資格要件・身分関係(教員資格要とか、非常勤とか)

等をお書き添え下さい。

ご多忙中恐縮ですが、8月26日までに、

メール :jyoyaku-inclu-net@victory.nifty.jp(インクルネット事務局宛)
ファクス: 03-353-7773(インクルネット事務局宛)
郵送: 〒160-0004 東京都新宿区四谷2-14-4 ミツヤ四谷ビル6F 
       四谷共同法律事務所気付  インクルネット事務局宛

にお送りください。

なお、個人の回答内容は秘密を厳守し、個人が特定されるような集計方法はいたしません。

よろしくお願いいたします。

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交流及び共同学習に関するアンケート調査のお願いについて

しめきり:8月31日(火)

※調査対象者は、交流及び共同学習をしている(していた)当事者、つまり特別支援学校、特別支援学級に在籍している人、あるいは在籍していた人です。現在の小・中学生はもとより、卒業した人も対象です。年齢は問いません。

平素より、インクルーシブ教育の推進にご尽力いただきありがとうございます。

現在、文部科学省はインクルーシブ教育として、特別支援学校・特別支援学級における「交流及び共同学習」を推進し充実する方向性を打ち出しています。その意義として、「交流及び共同学習は、障害のある子どもの自立と社会参加を促進するとともに、社会を構成する様々な人々と共に助け合い支え合って生きていくことを学ぶ機会となり、ひいては共生社会の形成に役立つ」としています。(『交流及び共同学習ガイド』文科省HPより引用 
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/010/001.htm  2010/8/5)

本調査は、交流及び共同学習の実態を明らかにし、「共生社会の形成に役立つ」とする評価について調査するものです。皆様方におかれましては、本調査の趣旨をご理解いただき、可能な範囲でご回答いただきますようご協力をお願いいたします。
なお、個人の回答内容は秘密を厳守し、アンケート集計以外には使用いたしません。

締め切りは8月31日(火)です。時間が少なくて申し訳ございません。

回答は、アンケート用紙に直接ご記入いただき郵送あるいはFAX、メールでお送りいただくか、回答をメールに記入して送信してください。宛先は以下です。

郵送の場合 : 〒160-0004 東京都新宿区四谷2-14-4 ミツヤ四谷ビル6F 
        四谷共同法律事務所気付  インクルネット事務局宛
FAXの場合 : 03-3353-7773 インクルネット事務局宛
メールの場合: jyoyaku-inclu-net@victory.nifty.jp

以上、よろしくお願い申し上げます。

アンケート用紙(計3枚)をJPEG画像で掲載しました(画像をクリックしていただくと、拡大します。ここから印刷してお使いください)。
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コメント

合理的配慮ですか・・・

うちは、普通学級へ戻す時、校長先生のほうから
「普通学級では、特別なことは何もできませんから!」と、
念を押されましたが。。

交流ですか・・・?
子どもが交流の時間に感じる胸の内の苦しみを私に語ってくれて・・・
それで、交流はアカン!と私は心に決めました。
その後、子どもは普通学級の子どもたちに出会うと
自分の頭を下げ始めたんです。
明らかに、学校の中で上下関係が生じてしまっていたんでしょうね。
それで、ますます、これはアカン!と思いました。

先生方も、文部科学省が推奨している「交流の時間以外は」
支援学級の子どもたちと普通学級の子どもたちとは
極力触れ合わせないようにしていましたよ。
「何か問題が起こったら・・・困る。」そのような空気が流れていましたけれど。
社会はバリアフリーの方向に進んでいるのに、
学校は、「何か問題が起こったら・・・困る」という体制です。

結局は、普通学級や学校の先生方のお考えが抜本的に変わらないことには・・・
何も変わらないんですよね。

かつて息子がいた支援学級には・・・
小学校時代に虐められて辛い思いをしていたり、
それで不登校気味に陥った子どもたちが
中学校入学を機に続々と入級してきています。
その数は、年を追うごとに増えていっています。

それが、支援学校高等部が肥大化につながっています。

今や、支援学級は普通学級からの「避難場所・逃げ場所」に
なっているような気がしますがねえ。

学校の先生方や教育センターも
「支援学級にいれば、支援学校やサポート高校に行けば安心ですよ。
普通学級・普通高校だとイジメられる。不登校になる。」と
それはそれはもう、支援学級をお勧めになられます。

このままどんどんと特別支援体制が徹底されていって・・・

子どもたちが、かたや
「点数を取れる人」⇔「点数を取るのは苦手なのだが・・・という人」
「言葉でのコミュニケーションを得意とする人」⇔「感性でコミュニケートする人」
などというように分断されていって・・・

この国は、将来的には、いったいどういう社会になっていることでしょうね。


かずのこさん、深く考えさせられるコメント、ありがとうございます。

私は最近、学校の先生や専門家といわれる人たちは、
やっきになって何を守ろうとしているのだろう?とつくづく不思議に思っています。

子供を受け入れられない理由に、すぐにお金と人手の問題が挙げられますが、
学校現場の忙しさは理解しつつも、
でも、公教育から、社会から、誰も排除されないというのは、
すべてに優先する原則のはずですよね。

そして、問題が起こらないようにするより、
むしろ問題が起こるからこそおもしろいし、豊かな価値観が生まれてくると思うのですが、
いまの学校の先生方は、そんな考え方にはなかなかなれないのでしょうか。

でも、豊中をはじめとして大阪で「ともに学ぶ教育」を受けた人たちが
社会にどんどん増えていくことで、世界は変わると信じたいです。

ごめんなさい。
かずのこさんのコメントへのちゃんとした反応になっていないと思いつつ…。

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