やっぱり高校へ行きたい! 希望する高校入学実現をめざすシンポジウム
仲間といっしょに地域の高校へ行きたい─。1970年代後半、障害のない子もある子も手を携え、ともに生きる社会を展望してはじまった、知的障害をもつ生徒の高校進学運動。
それから約30年後の今も、定員割れの場合は別にして、ペーパーテストで点数をとれない生徒があたりまえに高校に入る道はいまだ開かれていません。
しかし、点がとれるかとれないかという(私から見れば)ちっぽけなことが、高校で学びたい、仲間とともに過ごしたいという願いを拒む理由になるのでしょうか。一部の生徒を排除して成り立っている高校とは、はたして豊かな学びの場なのでしょうか。
知的障害をもつ生徒が希望する高校に入学する道は、どうしたら開かれるか? みんなで考えるためのシンポジウムが8月21日(土)、「高校問題を考える大阪連絡会」の主催で開かれます。
中学卒業後の進路に関心のある方、どうぞご参加ください。チラシを掲載しておきます(画像をクリックしていただくと、拡大します)。
なお、高校問題を考える大阪連絡会の会員の方は、シンポジウムの前に午後1時から総会が行われますので、こちらにも出席を。
(以下、チラシの案内文より。)
家から5分の地元の長尾高校へ友だちといっしょに行きたくて新万智子さんは受験を続けてきました。2年目の受験のとき定員割れだったので合格できると思ったのに、長尾高校は万智子さんだけを定員内不合格にしました。
10年目の受験に挑戦する万智子さんを、今年こそは長尾高校入学を実現させようとみんなでがんばりましたが、不況と高校授業料無償化の影響を受けて、定員が割れることなく、長尾高校への入学は残念ながら実現できませんでした。しかし、10年を区切りにということで、2次募集で大手前高校定時制にチャレンジして合格し、24歳にしてやっと高校生活という青春を送っています。10年も受験し続けることは並大抵のことではありません。万智子さんの10年を総括し、希望する子どもたちが高校生になれるための一歩を進めるためにシンポジウムを開催します。
暑い折ですが、シンポジストのみなさんと智恵を出し合いましょう!!
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