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2010年5月

2010年5月25日 (火)

点数がとれなくても高校生に~大阪における障害のある生徒の高校進学事情

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“重度”といわれる障害があっても、特別支援学校(養護学校)ではなく、普通の高校に進学できる可能性を、もっともっと知ってもらいたい─。

そんな思いから、子ども情報研究センターの機関誌『はらっぱ』5月号に、「点数がとれなくても高校生に~大阪における障害のある生徒の高校進学事情」という記事を書かせていただきました。

詳しくは、こちらをご覧ください。

大阪府立勝山高校に通っている知的障害のある生徒さんの事例、受検上の配慮、現在の制度の壁など、現状と課題をまとめています。お子さんの中学卒業後の進路を考えている保護者の方、中学校の進路指導の先生にぜひ読んでいただきたいと思っています。

その他、この号には、子ども情報研究センターの事務局次長・山崎秀子さんが書かれた、重複障害のある女性の大学受験の取り組みや、大阪市立都島第二工業高校に通う障害のある生徒さんの日常生活など、興味深い記事が載っています。

会員向けの年間購読誌ですが、バラ売りもしています。1冊700円(送料別、1冊の場合100円)。購入ご希望の方は、子ども情報研究センターまで。http://www.kojoken.jp/index.html

2010年5月21日 (金)

友だちの力ってすばらしい

ダウン症の障害をもつ飛翔くんが府立高校に入学して、1カ月あまりたちました。

私は、ボランティアの「学習支援サポーター」(大阪府では、障害のある生徒への支援策として、学校支援人材バンク活用事業で学習支援サポーターや介助ボランティアを高校に配置する仕組みになっています)のひとりとして、週1回、高校におじゃましています。

最初は、飛翔くんとの距離のとり方をつかみかねているようだった高校の雰囲気も、少しずつ温かいものに変わってきていると感じます。

特にクラスメイトたちは、春の遠足行事を経た後、ことばでコミュニケーションをとるのが難しい飛翔くんに、表情やしぐさなど身体的言語を使って、ごく自然に語りかけるようになってきました。

先日の昼休みには、こんなことがありました。

教室のゴミ箱にゴミを捨てる時、飛翔くんは分別のしかたがよくわからなくて、燃えるゴミを燃えないゴミの方に捨ててしまいました。

正しい方に捨て直してもらおうと思って、私がいろいろと働きかけたのですが、どうしても動いてくれません。

そこを、ある女子生徒が飛翔くんの顔を見て、手を振って合図したところ、さっと立ち上がって捨て直しに行ったのです。

もう「学習支援サポーター」形無し、やっぱり友だちの力ってすばらしい。

こんなふれあいが経験できるのも、普通の高校でともに学んでいるからこそですね。

2010年5月16日 (日)

もっともっと普通に高校にも行きたい!~第10回北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会

「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会では、障害のある生徒の高校進学についての情報を広く伝えようと、定期的に学習会を催しています。第10回学習会が5月15日(土)、池田市の池田駅前南会館で開かれました。

今回は、2010年度に受験した生徒の保護者5人(1人は欠席のため、メッセージを代読)による受験の体験談。障害のある生徒にとって高校進学はまだまだ狭き門ですが、今春、定時制高校に合格した保護者からの「受験をすることで教育委員会も、中学も、高校も変えていける」というメッセージが印象的でした。詳しい内容は、またあらためて報告したいと思います。

次回学習会は、7月24日(土)13:30~16:30、茨木市の市民総合センター(クリエイトセンター)で開かれます。

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2010年5月15日 (土)

子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会 例会

子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会の例会の案内をいただきましたので、掲載します。

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会員の方、そうでない方でも参加は大歓迎です。
是非、参加していただき、議論を深めていきたいと思っています。

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   子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会 例会のご案内

  □日時 2010年5月29日(土) 18:00~21:00 
  □場所 天王寺区民センター 第1会議室 
         (地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽丘」下車5分)  
 
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▼例会内容 
  【1】大阪の子どもの貧困の深刻化と学習権保障    
  【2】クループスカヤから現在の教育を考える
  【3】会員からの提起  
   【4】第4回全国学テ:露骨にテスト対策学習が横行する教育現場

▼内容案内
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【1】大阪の子どもの貧困の深刻化と学習権保障
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 大阪の子どもたち(すなわち大阪の大人たち)がきわめて貧困な状態に置かれていることは、各種統計を見るだけでも明らかです。例えば、2008年の大阪の生活保護率は全国4位、総数の世帯数では全国2位。2005年には、完全失業者数が全国1位、完全失業率が全国2位。2008年の企業倒産件数は全国2位、等々。これらを反映してか、子どもたちを取り巻く環境は厳しく、例えば「家の人と普段夕食を食べているか」という問に対する中学生の肯定率は全国でも最下位の水準になっています。
 経済条件、家庭条件に恵まれない子どもたちの学習に困難が伴うのは、いわば常識の事柄であり、実際全国学テにおいて、ことに大阪の中学校の平均正答率は全国の最下位に位置しています。
 こうした子どもたちに学習権を保障するとは、橋下知事が現に目論み行動しているように、厳しい経済条件や生活条件は放置しておいて、学力テストで「よい成績」を取らせるために血道を上げ、そのためだけの予算措置や教員配置を行ったり、進学校作りのために予算を重点配分したりすることであるはずはありません。何よりも厳しい条件に置かれている子どもたちにこそ予算を配分し、まずは教育の機会均等を目指すことでなければなりません。
 その上で私たちが考えなければならないことは、大阪の子どもたちに(一般に子どもたちに)保障すべき「学習」とは何か、「学習権」を保障するとはどういうことか、ということです。それは、全国学テや各自治体の学テに表されている競争主義、競争原理に基づく「学力」の渦の中に子どもたちを巻き込んでいくことではないはずです。何よりも子どもたちに「生きる力」を身につけさせること、例えば「つねに役にたつ人間であろうとする意欲と能力とを発達させること」にあるのではないでしょうか。
 今回の研究会では、大阪の現状をまず明らかにし①そもそも「学習権」「学習権保障」をどう考えるか、さらには②大阪の子どもたちにとって真に必要な「学習」「学習権」とは何か、といった問題まで提起でき、論議できればと思っています。

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【2】クループスカヤから現在の教育を考える
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 日本の子どもの現在の深刻な状態、教育の困難な状況の原因は何なのか、どうすればそれらを打開できるのかを考えるに当たって、クループスカヤの「全面的発達」の思想を学ぶことから始めたいと思います。
 その理由は主に三つあります。一つは、現在の日本では、自分を孤独だと感じる子どもが先進国の中では飛び抜けて多いという現実があるからです(2007年ユニセフ調査で、自分を孤独だと考える15歳の子どもは、OECD25ヶ国平均の4倍もいます)。クループスカヤが直面したのも「子どもたちは・・・ひどく孤独であること、・・・自分は不必要な、余計な、誰にも無縁な人間であると感じている」社会と教育の悲惨な状況でした。彼女を「全面的発達」の思想に駆り立てたのは、それらを原因とする生徒の自殺、そして貧困(=労働者の「あまりにもわずかな賃金」)がもたらす極めて高い子どもの死亡率でした。クループスカヤは、当時のロシアにおいて「社会が子どもの扶養と教育の義務を持つ」社会的教育の意義を強調します。
 次に、現在の日本では学力テストの「成績向上」に邁進する「詰め込み教育」が子どもを不幸にしている現実があるからです。学ぶ希望を失い、将来の仕事に希望を持てない子どもが半数を超えています。心を病む子どもたちも急増しており、中学生の4人に1人が「うつ状態」というデータもあります。クループスカヤは、「自殺がまさに、詰め込み教育の破産の露呈である」と考え、詰め込み教育を徹底して批判し子どもを中心とした「全く別の教育原理にもとづく新しい自由な学校の創設」を模索していきます。私たちは、クループスカヤの子どもの見方、詰め込み教育批判とそれを批判して登場した新教育運動=進歩主義教育のとらえ方を学んでいきたいと思います。
 第三に、日本の授業が、詰め込み教育を一斉授業という教員の一方的教え込みによって行い、多くの「落ちこぼれ」を生み出している現実からです。クループスカヤは、「子どもたちが教えると同時に学ぶ学校」の意義を説きました。その学校は、子どもたちに、自分が「彼らを必要とし、彼らも必要としている小さな共同体の役に立つ構成員であると、自己を感じる」学校だ、と説いたのです。他人のために役立ちたいという「社会的本能を発達させることだけが子どもを幸福にする」だろうし、「孤独感、無用感の恐ろしい精神状態」から子どもたちを守ってやれると主張したのです。
 このようにクループスカヤの思想は、現代の子ども・教育を考える際、様々な示唆に富んでいます。共に学び、議論しましょう。

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【3】会員からの提起   
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 学力テスト体制が浸透する現在の学校では、従来大切にされてきた子どもたちの「認め
合い」「学び合い」や「なかま」作りが軽視され、子どもたち同士のつながりが希薄になって
きています。
 「障がい」を持つ子どもたちと共に学ぶ教育は、そのような学力テスト体制を厳しく問い 直し、子ども同士で「学び合う」意義を浮き彫りにしています。今回の例会では、「重度障がい」の子をもつ会員からご自分の体験を交えて、今の教育のあり方について問題提起してもらいます。(事務局)

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【4】トピック:橋下「教育改革」②
      第4回全国学テ:露骨にテスト対策学習が横行する教育現場 
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 4月20日、4回目の全国学力テストが行われました。「3割抽出」方式になったにもかかわらず、「希望参加」方式によって全国の学校の約74%が参加し、大阪府も橋下知事の学テ至上主義によって、約96%の学校が参加することになりました。
 それは大阪府教育長が、マニュフェストの中で全国学テにおいて「全国平均を上回る」ことを露骨に目標に掲げ、教育そのものを全国学力テスト対策中心に変質させてきていることが大きく関わっています。教育の成果が全国学テで測られるシステムができあがっており、そこから外れることは許されなくなっています。
 教育現場もそのシステムの中で大きく変わってきました。「学力に課題が大きい」中学校に対しては、教員を1名配置し「学力向上プラン」の作成と学テ対策をけしかけています。全国学テ直前には、昨年の問題を事前練習として取り組ませたり、苦手単元の復習に躍起になったりと、テスト対策授業が横行しています。さらに、生徒をテストに無理矢理向き合わせるために、全国学テの結果を生徒の成績に反映させようとの声も公然と出始めています。何のためのテストなのでしょうか。もう一度原点に立ち返って、全国学テによる点数競争が子どもたちに何をもたらすのか,真剣に考えなければなりません。
 しかし、橋下知事は「3割抽出」方式を「民主党は完全に民意を見誤った」と批判し、「各地域の学力を把握するテストは絶対に必要で民主党には全体の制度設計がない」と、抽出方式の見直しを強く主張しました。文科省も、全員参加方式の復活や対象学年・対象教科の拡大にむけて抜本的な見直しをすることを表明しました。全国学テをこれまで以上に教科・拡大する方針です。すでにテスト対策学習にゆがみ始めている現在の学校教育は、ますます変質していきます。まずは、この4回の全国学テによって学校教育はどのように変質してきたのか、声を上げていくことが重要になっています。 

2010年5月 8日 (土)

赤阪はなさんの映画「はながゆく。」試写会

小学校(枚方市)・中学校・高校(大阪市生野区)と地域の学校に通い、高校卒業後は大学に行きながら就職をめざしてきた赤阪はなさん。彼女の就職活動と日々の生活を追った映画がこのたび完成し、試写会が催されます。チラシをいただきましたので掲載します。

「試写会では人数が限られてしまいますが、ぜひ各地で上映会を企画したいと考えています。ぜひみなさんの関わりのある団体や学校などで企画できないか相談させてください。」と、赤阪さんからメッセージ。みんなで上映会の輪を広げましょう。

(チラシの宣伝文より)
―――赤阪はな 21歳。ただ今、就職活動中。
 2009年夏に赤阪はなさんの就職活動や仲間との生活を撮影した映像が、ついに映画になりました!
 母校での講師、保育園での保育補助、大学生活や大学での仕事など、この社会で対等に生きていこうとする様々な取り組みが映画の中に描かれています。ぜひお越しください!そして映画の続きを一緒に作りましょう!!

Hana

2010年5月 5日 (水)

バクバクの会“いのちを考える”学習会 Part5 in兵庫

人工呼吸器ユーザーの子どもたちが地域であたりまえに学び、あたりまえに生きる道を切り開いてきた「人工呼吸器をつけた子の親の会《バクバクの会》」から、講演会の案内です。

(以下、引用)

バクバクの会では、8月の20周年記念集会に向けて、プレイベント
“いのちを考える”学習会を各地で開催しています。Part5in兵庫の
直前案内をさせていただきます。

今回は、宗教家の武田達城さんをお招きし、「宗教はどのように
命を見てきたか」と題して、お話を伺います。
たくさんのみなさまのご参加をお待ちしています。

以下、転送歓迎です。
***************************
 バクバクの会は今年で発足20年を迎え、7月31日~8月1日に東京で
20周年記念集会を開催します。
 バクバクの会は、この20年間、人工呼吸器をつけていても、どんな
障害があっても、「子どもたちの命と思いを大切に」という理念のもと、
精一杯生き抜く子どもたちに学びながら活動してきました。
 しかし、2003年3月、射水市民病院での呼吸器外し事件以来、難病
や重度障害児者の治療の差し控えや打ち切りについて堂々と語られ
るようになり、尊厳死の法制化への動きも活発化し、生きることその
ものが否定されかねない状況になってきました。そして、2009年7月には、
臓器移植法が改定され、「脳死」を「人の死」として「本人の拒否が
なければ家族の同意で0歳から臓器摘出できる」ことになり、ますます
命の選別や命の切り捨てが進んでいくことが懸念されています。
 このような厳しい社会情勢の中で行うバクバクの会20周年の東京集会
では、「いのち」をテーマに考えていきます。これに先立ち全国各地でも、
記念集会に向けて「いのち」を考えるプレイベントを開くことになりました。
 バクバクっ子たちの命や思いが尊重され、どんな「いのち」も大切に
される社会を創るためにはどうしたらいいのか、ぜひみなさまも、わたし
たちと一緒に考えていただければと思います。たくさんのみなさまの
ご参加をお待ちしております。

++++++++++++++++++++++++++
20周年記念集会プレイベント “いのちを考える”part5 in兵庫
++++++++++++++++++++++++++
日時:2010年5月9日(日)10:00~12:00
場所:尼崎総合文化センター 第2会議室
(兵庫県尼崎市昭和通2-7-16 TEL 06 -6487- 0800)
参加費:資料代200円

講師:武田 達城さん(浄土真宗本願寺派・千里寺住職 宗教家)
演題:「宗教はどのようにいのちを見てきたか」

参加申込:関西支部幹事 七里のり子(090-2065-8172)
バクバクの会事務局(T/F 072-724-2007)

※午後からの平本歩在宅20周年記念集会は、定員に達しましたので
ご参加は打ち切りとさせていただきます。

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人工呼吸器をつけた子の親の会 《バクバクの会》事務局
〒562-0013 大阪府箕面市坊島4-5-20
           みのお市民活動センター内
TEL&FAX 072-724-2007
E-Mail bakuinfo@bakubaku.org
URL http://www.bakubaku.org/
郵便振替口座 00970-5-117186
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